新築分譲マンション価格、4ヵ月ぶりに下落…タワマンもお手頃価格に?
不動産調査会社の東京カンティがまとめた、全国の超高層マンション(20階以上の分譲マンション)の供給動向とストック数によると、2021年末時点で1,427棟、37万5,152戸でした。
そのうちストック棟数が最も多いのが東京都で、全国シェアは32.1%。日本にあるタワーマンションの3割が東京に集中しています。さらに首都圏(1都3県)に範囲を広げると、棟数は760棟となり、過半数を超えています。
【全国のタワーマンションの棟数(累積)】
- 1980年:12棟
- 1990年:44棟
- 2000年:233棟
- 2004年:462棟
- 2008年:796棟
- 2012年:1,037棟
- 2014年:1,136棟
- 2016年:1,228棟
- 2019年:1,349棟
- 2021年:1,427棟
出所:株式会社東京カンティ
規制緩和で都心にもタワーマンションが建てやすくなったことから、2003年から2009年にかけて、毎年80~90棟近い供給がありました。現在は幾分、落ち着きましたが、それでも都心を中心に再開発の話題があがると、タワーマンションがセットとなって進められることが多いようです。
昨今のタワーマンションは駅近好立地が前提のところが多く、新築分譲マンションの平均価格を押し上げています。不動産経済研究所がまとめた2022年4月の新築分譲マンションの市場動向によると、平均価格は6,291万円で4ヵ月ぶりの下落となりましたが、高止まりといった状況。東京23区では高価格帯の大型供給が少なかったことで、平均7,344万円と前月比27.9%となっていますが、新築のタワーマンションが手の届くようになったかといえば、当然、そうではありません。
一般の会社員だと新築のタワマンは無理か……と、いう場合に、選択肢になるのが中古のタワーマンションかもしれません。
資産価値が下がりにくいといわれているタワーマンションなので、確かに、中古とはいえ相場よりは高め。ただ新築よりは幾分安くなっています。大手ポータルサイトでその価格をチェックすると、タワマンが多数林立する東京都・江東区豊洲、駅10分以内、築15年ほどのタワマン、3LDK・70㎡で9,000万円ほど。新築ならさらに高かったであろうタワマンでも、中古であれば、一般層でも何とか手の届く範囲となります。