【高難度!?】FXの自動売買を楽天MT4で初心者が始めるのは難しい

「楽天でFXの自動売買はできるの？」

「楽天の自動売買を利用するメリットが知りたい」

「楽天が難しいなら初心者におすすめの自動売買はどれ？」

といった悩みを解消できる記事です。

 

楽天は独自の自動売買を提供していないものの、MT4を利用すれば自動売買が可能です。

 

ただしEAやMT4、VPSサービスを準備する手間を考えると、楽天FXの自動売買は初心者にはハードルが高いといえます。

 

そのためもし初心者の方が楽天での自動売買をお考えなら、個人的には初心者でも扱いやすい外為オンラインの自動売買をおすすめします。

 

この記事では、楽天のメリットと注意点を解説するとともに、どんな人が楽天に向いているのかをお伝えします。

 

 

記事内容を実践すれば、自身の自動売買スキルに応じて楽天を使うかどうか判断できます。

 

それでは最初に楽天で自動売買ができるかどうかを解説しましょう。

楽天でFXの自動売買はできるの？

楽天FXでも自動売買トレードはできます。

 

具体的な方法を次で紹介しましょう。

 

楽天証券FXのMT4口座から自動売買ができる

楽天で自動売買をするには楽天証券のFX口座とMT4口座を使う必要があります。

 

楽天は独自の自動売買プログラムを提供しておらず、MT4をダウンロードして自動売買を行うためです。

 

【MT4とは】

ロシアのメタクオーツ社が開発した高機能な自動売買ツールで、世界中のトレーダーに利用されている。

 

ちなみに楽天銀行にもFX口座がありますが自動売買はできない、つまり楽天証券のFXと楽天銀行のFXは別会社なので注意してくださいね。

楽天FXの自動売買の特徴

楽天FXの自動売買には2つの特徴があります。

【特徴】

①楽天独自の自動売買プログラムは用意されていない
②楽天で自動売買するならVPSを用意しよう

 

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

 

楽天独自の自動売買プログラムは用意されていない

楽天の自動売買はMT4を使うため、別途、EAと呼ばれる売買の条件が設定されたプログラムが必要です。

 

なぜならMT4はあくまでも自動売買のプログラムを動かすためのツールで、プログラムそのものではないからです。

 

MT4が任天堂Switchだとすると、EAはゲームソフトのイメージですね。

 

なお、EAは楽天では用意されていないので自分で準備する必要があります。

 

【EAの特徴】

・無料～数万円以上するものまで種類が豊富
・プログラムの見極めが必要なため上級者向けの手法
・さらなる上級者はEAの自作も可能

 

楽天で自動売買するならVPSを用意しよう

MT4で快適に運用するには、VPSの利用をおすすめします。

 

VPSとは

仮想専用サーバーのことで、レンタルできる自分専用のサーバーです。
レンタルサーバーとは違い、自分だけが使うサーバーなので自由度が高くMT4をインストールして使えます。

 

理由は楽天MT4の自動売買を自身のPCにインストールして使った場合、パソコンの電源を切ると取引がされないからです。

 

24時間取引を続けるには、PCが24時間インターネットに接続されている環境が必要です。

 

VPSサービスは必須ではありませんが、使った方がチャンスを逃さず自動売買ができますよ。

 

ちなみに楽天のMT4口座を持っていれば、ログイン後の画面から「お名前.com」のVPSサービスを申し込めます。

 

利用料金は月額1,353円（税込）〜の限定価格となっており「Ablenet」や「使えるねっと」などと比べると低価格のプランで利用できますよ。

FX初心者が自動売買を楽天でやるのはハードルが高い

初心者が楽天で自動売買をするのはハードルが高いです。

 

なぜなら運用を始めるまでにMT4やEA、VPSサービスを準備しなくてはならず、他社に比べて手間がかかるからです。

 

外為オンラインなど自社の自動売買サービスを展開している会社であれば、口座開設後すぐに運用でき、自分のPC電源を落としても取引は継続します。

 

楽天で自動売買をするなら、細かい設定などに慣れてからがおすすめです。

楽天でFXの自動売買を行うメリット

楽天でFXの自動売買をすれば3つのメリットがあります。

 

【メリット】

①取引手数料が無料
②デモトレードができる
③バックテストができる

 

 

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

 

取引手数料が無料

楽天の自動売買ではスプレッド0.5銭がかかるのみで、手数料は無料です。

 

楽天の自動売買は独自のサービスではなく、手数料を取る必要がないためです。

 

他社だと1,000通貨の取引ごとに手数料がかかったり、手数料がなくてもスプレッドが1.0銭と高めに設定されている場合があります。

 

例として、米ドル円を1日1回1,000通貨取引した場合の「スプレッドと取引手数料の合計コスト」を5社で比較してみましょう。

 

	楽天	外為オンライン iサイクル2取引	みんなのシストレ	トラッキングトレード	ループイフダン
手数料	無料	片道20円	無料	片道20円	無料
スプレッド	0.5銭	0.9銭	3.0銭	0.2銭	2.0銭
1日のコスト	5円	49円	30円	42円	20円
1カ月のコスト	100円	980円	600円	840円	400円
1年間のコスト	1,200円	11,760円	7,200円	10,080円	4,800円

※2022年2月時点でのスプレッドを元に計算しています。

 

年間コストが1,200円の楽天が圧倒的にコストが低いのが判りますね！

 

ただし、すべてのFX会社でスプレッドは相場の状況によって変動する場合があるので、上記のシミュレーションは参考値として使ってください。

 

デモトレードができる

2つ目は無料のMT4デモトレードができる点です。

 

そのため、実際の資金負担なく自動売買を体験できますよ。

 

MT4口座を開設した後「MT4デモ口座」をクリックして、パスワードを設定するだけでOKです。

 

デモ口座の有効期限は1ヶ月ですが、ログインすれば1ヶ月延長されます。

 

ちなみに、有効期限が切れると「ユーザー名とパスワードが間違っています」と表示されますが、再度申し込めば何度でも使えますよ。

 

バックテストができる

楽天の自動売買はバックテストができます。

 

バックテストとは、過去の値動きを参考にEAの収益性を検証するテスト

 

バックテストの結果が良好なEAで運用すれば、収益性アップが見込めるためです。

 

ただし、あくまでバックテストは過去の為替データを使ってEAの性能を検証するため、その結果が良いからといって将来の相場でも儲かるかは判りません。

 

しかし、バックテストで実績のあるプログラムを使う方が高い勝率を見込めますよ。

 

野球で例えると、打率の低いバッターよりも打率の高い選手にヒットを期待するのと同じです。

 

ちなみにバックテストに対して、リアルタイムの為替データを使ってEAの収益性を検証をする方法をフォワードテストといいます。

 

そのためフォワードテストはバックテストよりも結果の信頼性が高いので、自動売買で安定して資金を増やすにはフォワードテストの結果を重視してくださいね。

楽天でFXの自動売買を行うデメリット

一方で楽天のFX自動売買には3つのデメリットがあります。

 

【デメリット】

①EAのサポートがない
②審査の基準が厳しい
③楽天ポイントがつかない

 

楽天を利用する上では注意しましょう。

 

EAのサポートがない

ひとつ目はEAのサポートがない点です。

 

楽天は独自のEAを提供しておらず、外部のEAは楽天の管轄外だからです。

 

そのためユーザー自身でEAを探す必要があり、初心者にはハードルが高くなります。

 

EAのサポートを行っていない旨は楽天の公式でも記載されています。

 

審査の基準が厳しい

2つ目は口座開設時の審査基準が厳しい点です。

 

というのも「金融資産を100万円以上保有」という条件が含まれるからです。

 

インヴァスト証券の基準は金融資産50万円以上なので、楽天は2倍の資金が求められます。

 

不正防止のため審査基準を公表しない会社が多いですが、公表されている基準の中でも100万円は高いほうです。

 

【楽天の審査基準】

• インターネットの利用環境がある
• 自身のメールアドレスがある
• 電話番号が正しく、連絡が取れる
• 金融資産が100万円以上
• 年齢が20歳以上、80歳未満

 

楽天ポイントがつかない

楽天の自動売買は楽天ポイントの対象外です。

 

理由はMT4は楽天独自のサービスではないからです。

 

ポイントがつくのは裁量トレードの楽天FXのみ（裁量トレード10万通貨ごとに1ポイント）なので注意してくださいね。

楽天FX自動売買の口コミと評判は

楽天のFX自動売買の口コミ・評判を価格.comで調査しました。

 

口座開設するべきか迷っている人に参考となるよう、良い・悪いの両方を紹介しますね。

 

良い口コミ

• アプリがとても使いやすく気に入っている
• ツールや海外ニュースなどの配信が多く、情報が重要なFXの強みになる
• MT4が使えるのがうれしい
• 大手ネット証券の安心感がある
• 楽天銀行と楽天証券の口座があればマネーブリッジで即日入出金可能

 

アプリの操作性や情報配信、資金移動の便利さが人気のようです。

 

悪い口コミ

• スワップポイントが低い
• スプレッドが急に拡大する
• 通信障害が起きる

 

スワップポイントは自動売買大手5社の中では高い水準ですが、スワップ狙いで運用するほど高いわけではありません。

 

通信障害については過去4度にわたってレートの取引停止などが起きており、そのうち3度は金融庁から行政処分を受けています。

 

異常なレートが配信されて不利な約定をしたユーザーの損失は補てんされましたが、自動売買の運用中に思わぬ損失が出る可能性があり注意が必要です。

楽天のFX自動売買がおすすめな人

楽天のFX自動売買は次の人におすすめです。

 

①少額から取引がしたい人
②自分でEAの設定が行いたいFX上級者

 

 

それぞれの特徴を詳しく解説しましょう。

 

少額から取引がしたい人

少額から取引を始めたい人にはおすすめです。

 

なぜなら楽天では1,000通貨単位からの取引ができるためです。

 

米ドル円の1,000通貨取引なら、レートが115円とすると必要証拠金は4,600円です。

 

ただし、資金ギリギリで自動売買をすると複数のポジションを保有して利益を狙う自動売買のメリットを生かせず、追証やロスカットのリスクも高まります。

 

資金負担は増えますが、最低でも30万円は用意しましょう。

 

自分でEAの設定が行いたいFX上級者

EAを自由に設定して自動売買がしたい人にもおすすめです。

 

外為オンラインなどの会社独自のプログラムは、EAの細かい設定ができないためです。

 

楽天ではMT4のEAを自作したり、売買条件を自由に設定できるタイプのEAを購入することでオリジナルの取引ができますよ。

 

ただし、MT4による自動売買は上級者向けで、初心者には難しいです。

FX初心者なら口座提供の自動売買システムを利用する

初心者は外為オンラインなど簡単な設定で自動売買ができる会社を利用しましょう。

 

FX会社の提供する自動売買システムを利用する

FX会社が提供する自動売買システムがおすすめです。

 

なぜなら、事前に設定されたプログラムを利用して簡単に自動売買を始められるものが多いからです。

 

例えば外為オンラインの「iサイクル2取引」では実績のあるプログラムをランキング形式で選ぶだけで運用できますよ。

 

iサイクル2取引は無料のデモトレードがあるので、気軽に試してみましょう！

初心者におすすめな自動売買できるFX会社3選

自動売買で寝ながら稼ぐ「外為オンライン」

スプレッド （ドル/円）	ユーロ/円	ポンド/円
1.0銭	2.0銭	4.0銭
取引単位	スワップ	キャッシュバック
1000通貨	マイナススワップが大きい	150,000円

 

・自動売買で利益を出している割合99.62%！
・簡単な設定でOK。24時間自動で取引をしてくれる
・FXの勉強や知識不要。初心者でも運用可能。

 

 

 

 

【超少額】100円から自動売買できる「松井証券のFX」

 

スプレッド （ドル/円）	FX初心者/未経験者	取引手数料
0.2銭	少額で低リスクで始められる	無料
取引単位	スワップ	キャッシュバック
1通貨	マイナススワップが大きい	最大100万円

スプレッドは原則固定（※例外あり）
 

・1通貨！つまり100円でFXの自動売買が可能！
・スプレッド以外の手数料無料！自動売買なのに低コスト！
・シンプルなリピート注文ではじめての自動売買でも安心！

 

 

 

 

AIが学習・成長！　未経験からできる自動売買「インヴァスト証券」

スプレッド	FX初心者/未経験者	選べるAIの数
変動制	未経験からでも運用可能	32,305
最小取引単位	スワップ	売買手数料
5000通貨	マイナススワップが大きい	0円

 

・AIを選んで、育てて、任せる自動売買。
・一目で成績がわかるので、必然的に優秀なエージェント（AI）を選べる
・5分で設定完了。FXの知識が浅くても大丈夫

 

 

 

楽天でFXの自動売買を始めるには

楽天の自動売買は4つのステップで始められます。

 

【ステップ1】楽天証券のFX口座を開設する（最短2日）

【ステップ2】MT4口座開設

【ステップ3】MT4をインストール

【ステップ3】入金してMT4で自動売買を開始

 

これらの手順を押さえておけば、スムーズに運用できますよ。

 

STEP1：楽天証券のFX口座を開設する（最短2日）

まずは楽天証券のFX口座を開設してください。

 

大まかな流れは以下のとおりです。

1. 口座開設の申し込み
2. 本人確認書類の選択・提出
3. 本人情報の入力
4. メールにてログインIDの受け取り
5. 初期設定（マイナンバーの提出）

 

「スマホで本人確認」を行えば、最短翌営業日にログインIDが届きますよ。

 

詳しい手順と口座開設の手続きへは以下の公式サイトから進みましょう。

 

 

【口座開設に必要なもの】

口座開設の際、本人確認書類として下記のいずれかひとつが必要です。

• 運転免許証
• 住民票の写し
• 印鑑登録証明書
• 健康保険
• 住民票基本台帳
• パスポート（日本）
• 在留カード
• 特別永住証明書
• マイナンバーカード（通知カードは不可）

 

有効期限など注意事項があるので、審査に一回で通るためにも公式サイトでしっかり確認してくださいね。

 

参考：楽天証券 本人確認書類について

 

STEP2：MT4口座開設

FX口座を開設後、「FX MT4口座開設」をクリックします。

 

利用規約・重要書面を確認したら、MT4へのログイン用パスワードを決めてください。

 

設定したパスワードでMT4口座にログインできます。

 

STEP3：MT4をインストール

MT4の口座を開設できたら、PCまたはスマホにMT4をインストールします。

 

インストールにかかる通信料は自己負担です。

 

MT4のインストール開始ボタンと詳しいインストール手順は下記リンクを参照してくださいね。

 

参考：楽天証券 楽天MT4お取引開始までの手順

 

STEP4：入金してMT4で自動売買を開始

MT4をインストールしたら、楽天FX口座に入金します。

 

楽天証券の提携金融機関にネットバンキング登録をしておけば、手数料無料でスマホやPCから即時入金が可能です。

 

自宅や会社など場所を選ばず入金できれば、資金不足で取引チャンスを逃さすに済んだり、証拠金維持率を高めてロスカットを避けやすくなるので、ぜひ登録しましょう。

 

EAは別途自分で用意する必要がある点に注意してくださいね。

 

【楽天証券の提携金融機関】

• 楽天銀行
• 三井住友銀行
• 三菱UFJ銀行
• みずほ銀行
• ゆうちょ銀行
• PayPay銀行
• セブン銀行
• りそな銀行
• 埼玉りそな銀行
• 関西みらい銀行
• 住信SBIネット銀行
• イオン銀行
• 広島銀行

 

まとめ　楽天は上級者向けの自動売買！

上記で紹介した「楽天のメリットと注意点」を踏まえると、楽天は自分でEAを設定して運用したい上級者向きであり、初心者は独自の自動売買サービスを提供するFX会社を使った方が良いことが判ります。

 

最後にもう一度、内容を確認しましょう。

・楽天は独自の自動売買はないがMT4による自動売買が可能
・EAやMT4の準備が大変なので初心者にはハードルが高い
・初心者には既存のプログラムを選ぶだけで運用できる外為オンラインなどがおすすめ

 

MT4は自由なEAを使って運用できるため、経験のあるトレーダーなら上手く使って利益を出せるでしょう。

 

しかし初心者には、EAの選定や運用するタイミングの判断が難しく、安定した利益を出すのは困難です。

 

まずは外為オンラインなど初心者向け自動売買で経験を積んでから、楽天にチャレンジしてみましょう！