新型コロナウイルス感染症の流行の状況によって、振り回される教育現場。現場にたつ、教員の負担が大きくなっています。そのような教員は、どれほどの給与を得ているのでしょうか。みていきましょう。
都道府県「教員の給与」ランキング…1位「東京都」のある意味、衝撃の給与額 (※写真はイメージです/PIXTA)

都道府県別「教員の給与」ランキング…1位「東京都」の手取り額は?

教員養成大学に通っていながらも敬遠されてしまう教員。いったいどれほどの給与を手にしているのでしょうか。

 

総務省『令和3年地方公務員給与実態調査』によると、全地方公務員の平均給与は月額40万2,948円(諸手当込)。都道府県別に教員(教育公務員)の給与をみていくと、最も平均給与が高いは「東京都」で44万0,135円。「鹿児島県」「福島県」「岩手県」「秋田県」と続きます。一方、最も低いのは「石川県」で39万2,081円。地域差は最大5万円ほどでした。

 

【都道府県「教員の給与」ランキング】

1位「東京都」440,135円(平均年齢:41.0歳)

2位「鹿児島県」438,405円(平均年齢:46.3歳)

3位「福島県」430,667円(平均年齢:46.8歳)

4位「岩手県」430,059円(平均年齢:46.6歳)

5位「秋田県」427,427円(平均年齢:47.9歳)

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43位「佐賀県」401,612円(平均年齢:44.3歳)

44位「和歌山県」400,515円(平均年齢:41.6歳

45位「富山県」397,015円(平均年齢:43.3歳

46位「奈良県」396,832円(平均年齢:41.5歳

47位「石川県」392,081円(平均年齢:42.8歳

 

出所:総務省『令和3年地方公務員給与実態調査』

 

東京都の教員で、手取り、独身なら32万円、夫婦と子ども2人で34万円ほど。これが平均像。これに対して、日々教壇に立ちながら、子どもたちが帰った後に雑務に追われ、ときには深夜の帰宅になることも。休日に保護者対応に追われることも珍しくありません。

 

そのような仕事に対して、この手取り額。教員の給与事情も、教員採用試験の倍率が低迷する要因のひとつだといえるでしょう。