会場内での体調不良にも柔軟に対応
また、受験会場内では、独特な雰囲気や温度環境により、片頭痛・気管支喘息・嘔吐・精神症状などが悪化して、会場内での体調不良を訴える方もおります。
この場合でも、学校側は柔軟な対応をすることが多く、試験監督者等が体調不良と判断した受験生に関しては、体調状態について確認を行ったのち、座席の変更、別室での受験継続、受験中断等の対応を行うことがほとんどです。
今まで以上に自己管理が受験のカギに
新型コロナウイルス感染症のみならず、他の細菌・ウイルス感染に対しても、今まで以上に体調管理(自己管理)が求められている時代です。
ワクチン接種や持病のコントロールも重要でありますが、何より普段の抵抗力(リンパ球の機能)を維持するためにも、睡眠時間を確保した規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動に勝るものはありません。
これに加えて免疫力を高めるとすると、人体の免疫細胞の6~7割が腸管にあるため、腸管の状態を安定させる(ビフィズス菌などの摂取)、漢方薬の内服なども一つの選択肢と成り得ます。
気管支喘息等の呼吸器疾患がある方は、咳嗽がでないように吸入薬や内服薬、発作時の内服を必ず持参してください。このほか、頭痛・嘔気などに備えて、内服薬を持参してもよいでしょう。
試験中にトイレに行きたくなった場合には、トイレへ行くことを許可している学校が多いですが、タイムロスとなります。気温も低く、尿量も多くなる傾向がありますので直前には利尿作用があるカフェインを含む飲料、特にコーヒーや紅茶、エナジードリンクなどは控えたほうが無難です。
受験は、進路を決める大きなイベントであり、家族の協力が欠かせません。天候不良による交通機関の乱れ、受験票原本の忘れ、駅を間違えるなどのハプニングに加えて、例年以上に体調不良に関しての備えが、より重要となってきております。
この記事を読んだ方が、当日最適な体調で受験に望めることを願っております。
武井 智昭
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