高収入で就職ランキング上位常連だった「テレビ業界」…平均年収はいくら?
そんなテレビ業界は高収入というイメージがあります。有価証券報告書で、在京キー局の給与事情をみていきましょう。
■フジ・メディア・HD
801万2,000円
(従業員数:14人、平均年齢:44.1歳、平均勤続年数:6.1年)
■日本テレビHD
1,384万6,267円
(従業員数:198人、平均年齢:48.6歳、平均勤続年数:18.7年)
■TBSHD
1,501万6,000円
(従業員数:96人、平均年齢:48.4歳、平均勤続年数:21.4年)
■テレビ朝日HD
1,280万3,000円
(従業員数:1,242人、平均年齢:43.0歳、平均勤続年数:17.8年)
■テレビ東京HD
1,289万6,349円
(従業員数:124人、平均年齢:47.3歳、平均勤続年数:21.4年)
提出会社による比較なので、すべてホールディングスの数値。従業員数なども各社にバラツキになるので、“現場”の事情とは少々異なるでしょう。
そこで厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』でテレビ局が分類される「放送業」でテレビ局勤務の会社員の給与事情を探っていきます(関連記事:『「大卒・テレビ局勤務の会社員」…年齢別の推定年収』)。
在京キー局を想定して、従業員数1,000人以上企業に注目してみると、基本給(所定内給与)は54万6,500円、平均年収は推定1,120万7,900円。男女別にみると、男性1,226万3,500円、女性887万5,100円。イメージ通りの高収入です。
大卒男性の年齢別給与に注目していくと、20代前半で466万9,000円だったのが、30代前半ですでに1,000万円の大台にのり、40代後半で1,500万円を突破。50代後半では会社員人生最高の1,825万8,500円に達します。
以前は就職ランキングでも上位常連だったテレビ局。人気の要因のひとつが高収入であることでした。業界全体が苦境に立たされるなか、ランキングでは圏外となってしまっていますが、高収入であることは今も変わらず。ただ今後の展開によっては、大きく給与事情も変わってくるかもしれません。