ミートショックが家計を襲う日本で、最も肉にお金をかけている都道府県は?
寒さが厳しくなり、鍋がおいしくなってきた近頃。肉を食べる機会が増え季節です。 またクリスマスには、家族を囲んでチキンというのも定番ですし、最近ではふるさと納税で地方のブランド肉を楽しみにしている人も。
「肉! 肉!」とテンションのあがる人も多いですが、そんな肉好きを心配にさせているのがミートショック。輸入牛肉に続き、鶏肉まで高騰。コンビニでは人気フードが品切れになって話題になりました。このミートショック。原因のひとつが巨大市場・中国で消費が爆発的に増えていることがあげられます。需要が増える年末年始は、さらに価格が高騰するだろうという専門家も。
そんなファンが多い肉類ですが、2000年代の消費額の推移をみてみると、20年前に比べて10%ほどアップ。昨年はさらに消費額を伸ばしました。コロナ禍の行動制限のなか、せめて美味しいものを食べようと、こだわった人が多かったのではないでしょうか。最近はさまざまなブランド肉が登場していますので、その違いを楽しむ人が増えているのも、消費額アップの要因かもしれません。
【肉類の消費額の推移】
2000年 81,140円
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2005年 75,369円
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2010年 76,296円
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2015年 89,367円
2016年 89,539円
2017年 90,795円
2018年 90,950円
2019年 89,365円
2020年 99,072円
出所:総務省『家計調査 家計収支編』より作成
さらに都道府県別にみていくと、肉類の消費額が最も多いのは「京都府」で年間123,053円。「滋賀県」「熊本県」「奈良県」「広島県」と続きます。一方で最も消費額が少ないのは「岩手県」で78,319円。同じ日本ではありますが、消費額は1位と47位で1.5倍近くの差が生じています(関連記事:『都道府県「肉消費額」ランキング…牛肉、豚肉、鶏肉など種類ごとに発表』)。
【都道府県「肉類年間消費額」上位10】
1位「京都府」123,053円
2位「滋賀県」119,806円
3位「熊本県」116,823円
4位「奈良県」115,831円
5位「広島県」115,026円
6位「東京都」113,062円
7位「佐賀県」111,494円
8位「山口県」110,771円
9位「兵庫県」110,437円
10位「神奈川県」108,749円
出所:総務省『家計調査 家計収支編』(2020年)より作成