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大卒内定者、前年から上昇…コロナ禍からの回復鮮明に
先日、厚生労働省は来年3月に大学卒業予定者の内定率が71.2%だったと発表しました(『令和4年3月大学等卒業予定者の就職内定状況(10月1日現在)』より)。前年同期を1.4ポイント上回る数値で、コロナ禍で採用を控える企業が相次いだ昨年よりも、新卒者の雇用環境は改善の方向にあることが明確になりました。
ここ10年ほどの大卒内定率(同年10月現在)を比較すると、リーマンショック後の底値からは大きく回復し、近年は7割超えと、卒業生にとっては有利な状況にあります。
【大卒内定率の推移(同年10月現在)】
2008年(平成20年)69.9%
2009年(平成21年)62.5%
2010年(平成22年)57.6%
2011年(平成23年)59.9%
2012年(平成24年)63.1%
2013年(平成25年)64.3%
2014年(平成26年)68.4%
2015年(平成27年)66.5%
2016年(平成28年)71.2%
2017年(平成29年)75.2%
2018年(平成30年)77.0%
2019年(平成31年)76.8%
2020年(令和2年)69.8%
2021年(令和3年)71.2%
出所:厚生労働省
男女で、会社規模で差がつく給与差…業種ではいくら差がつくのか?
国税庁『令和2年民間給与実態統計調査』によると、会社員(平均年齢46.8歳、平均勤続年数12.4年、男女計)の平均給与は433万1,000円。男女別にみていくと、男性会社員(平均年齢46.8歳、平均勤続年数13.9年)の平均給与は532万2,000円、女性会社員(平均年齢46.7歳、平均勤続年数10.1年)の平均給与は292万6,000円です。
また企業規模別にみていくと、事業所の従業員が10人以下企業で平均給与は400万円をきる一方で、従業員100人以上企業では430万9,000円、従業員500人以上企業で464万7,000円、従業員1,000人以上企業496万5,000円、従業員5,000人以上企業では508万7,000円と、企業規模が大きくなると給与も増える傾向にあります。