【関連記事】都道府県「お酒の消費額」ランキング…1位「北海道」、47位「和歌山」の2倍も出費
毎日の食卓に欠かせない魚の価格が高騰!家計を直撃
日本人の食卓に欠かせない魚。最近は、秋の味覚「サンマ」が不漁続きでニュースになることがいまや風物詩にようになっていますが、今年は、冬の到来をつげる旬の魚の価格も3~4割ほど高騰。正月料理に欠かせない海の幸ばかりで、厳しい年の瀬になるといわれています。
近年の魚の価格の高騰は、世界的な魚の消費拡大が要因のひとつ。さらに今年はコロナ禍からの消費回復も重なりました。物流コストや石油価格の高騰で漁船の燃料高の影響も大きいといわれています。
――ガソリンも電気もガスもパンもコーヒーも、さらに旬の魚まで。何から何まで値上げされるのに、ボーナスは全然増えない
多方面から嘆きの声が聞こえてきます。
高騰が続く魚ですが、総務省『家計調査 家計収支編』によると、1ヵ月の支出(魚介類)は平均6,224円。昨年よりも消費額は増えましたが、いまから20年前の2001年は8,339円。25%ほど消費額は減少。食卓で魚介離れが進んでいます。
【魚介類の消費額の推移】
2001年 8,339円
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2006年 7,163円
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2011年 6,174円
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2016年 6,275円
2017年 6,079円
2018年 5,870円
2019年 5,884円
2020年 6,224円
出所:総務省『家計調査 家計収支編』より作成
さらに都道府県別にみていくと、魚介類の消費額が最も多いのは「青森県」で年間95,981円。「北海道」「秋田県」「宮城県」「富山県」と続きます。一方で最も消費額が少ないのは「沖縄県」で50,842円。同じ日本ではありますが、消費額は1位と47位で1.8倍近くの差が生じています(関連記事:『都道府県「魚介消費額」ランキング…まぐろ、さけ、さんまなど魚種ごとに発表』)。
【都道府県「魚介類年間消費額」上位10】
1位「青森県」95,981円
2位「北海道」92,290円
3位「秋田県」88,963円
4位「宮城県」88,169円
5位「富山県」87,627円
6位「東京都」84,995円
7位「神奈川県」83,569円
8位「奈良県」82,940円
9位「静岡県」82,521円
10位「福島県」80,773円
出所:総務省『家計調査 家計収支編』(2020年)より作成
さらに「鮮魚」に限ると、トップは「富山県」で48,405円。「北海道」「東京都」「奈良県」「秋田県」と続きます。魚介類トップの「青森県」は鮮魚では11位。加工品の消費が多い傾向にあるようです。