IMF、国際通貨基金は2021年の日本のGDP(実質国内総生産)の成長率見通しを、前回7月の予想から0.4ポイント下方修正し、プラス2.4%としました。長引く緊急事態宣言の影響を織り込んだ結果ですが、世界的に見て、日本の経済回復の遅れが指摘されています。しかし遅れているのは不況からの回復だけでしょうか。GDPから日本の現状を見ていきましょう。
GDP「韓国」の背中遠のく…世界から遅れる「日本」の厳し過ぎる惨状 (※写真はイメージです/PIXTA)

【「名目GDP」世界トップ10】

1位「米国」20,893,750百万米ドル

2位「中国」14,866,740百万米ドル

3位「日本」5,045,100百万米ドル

4位「ドイツ」3,843,340百万米ドル

5位「イギリス」2,709,680百万米ドル

6位「インド」2,660,240百万米ドル

7位「フランス」2,624,420百万米ドル

8位「イタリア」1,884,940百万米ドル

9位「カナダ」1,644,040百万米ドル

10位「韓国」1,638,260百万米ドル

 

出所:2020年IMF

 

さらに1人当たりの名目GDPを見ていくと、トップは「ルクセンブルク」で第2位は「スイス」「アイルランド」「ノルウェー」「米国」と続きます。「日本」はというと、第24位。30年ほど前の1990年、バブル景気で浮かれていたころの1人当たり名目GDPを見ていくと、「日本」は第8位で25,896米ドル。「米国」は第10位で23,848米ドル。

 

最初に立場が逆転したのは、「日本」が不良債権問題で苦しんでいた1998年。「米国」は世界第5位で32,437米ドル、「日本」は世界第6位で32,437米ドル。1999年、2000年は、再び「日本」が「米国」を上回りますが、2001年以降は再び逆転。というよりも、「日本」だけが下がっていっただけ。最新の2020年では、「米国」は世界第5位なのに対し、「日本」は第24位と大きな差がついています。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

【「1人当たり名目GDP」世界トップ10】

1位「ルクセンブルク」116,921米ドル

2位「スイス」87,367米ドル

3位「アイルランド」85,206米ドル

4位「ノルウェー」67,326米ドル

5位「米国」63,358米ドル

6位「デンマーク」61,154米ドル

7位「シンガポール」59,795米ドル

8位「アイスランド」59,643米ドル

9位「カタール」54,185米ドル

10位「オーストラリア」52,905米ドル

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第24位「日本」40,089米ドル

 

出所:2020年IMF