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「投資」とは、着実に資産が増えるプラスサムゲーム
亮平さん:さて、投資について知っておこうか。
ペンタごん:よ~し投資だ、一攫千金を目指すぞ~! でも投資ってギャンブルみたいなものだよね? 負けたら全額失うなんて想像したら…ブルブル。(震えが止まらない)
亮平さん:投資とギャンブルって同じように見られがちだよね。ただ、それはよくある誤解だから、まずは投資と投機の違いを知っておこう。
投資と投機にはいろんな考え方があるけど、ここで言う投資とは、ゆっくりだけど着実に資産を増やしていくものだと思ってね。たとえば、株式投資は聞いた事あるよね?
ペンタごん:会社の株を買ったら株主になることができて、株価が上がったら利益が出るってやつでしょ? 全然やったことないけど、それくらいのイメージはあるかな。
亮平さん:そうだね。有望だと思う会社の株を買い、その会社が株で集めた資金を元手に、新しい製品やサービスを開発して利益が出たとしよう。
会社の業績が上がると、その会社に投資したい人が増えるから株価は上昇するし、利益の一部は株主にも還元される。だから長い間じっくりと株を持ち続けることで、企業の成長を通した利益を得ることができるんだ。
ペンタごん:なるほど…メモメモ。
亮平さん:株主である投資家はもっと儲けたいと思っていろんな会社に投資するし、会社はその投資してもらったお金で事業を拡大しようとする。また従業員も、自分の生活をより豊かにするために頑張って働く。だから新しい製品やサービスが生まれ続けることで経済は活発になり、株価はさらに上がっていくんだ。
長い目で見て株式市場全体が成長すれば、投資した人全員の損益を合計するとプラスになる、つまり投資の成績が平均点であっても利益が期待できるからプラスサムゲームとも言われるね。
ペンタごん:ふむふむ、とりあえず時間をかけて気長にやるのが投資ってことか。
ギャンブルは「投機」…利益を奪い合うゼロサムゲーム
亮平さん:一方で投機とは、ある機会において短い時間でお金を投じるものなんだ。たとえば、株式投資もトレード(機会を見計らって、株式を買ったらすぐ売って利益を狙う方法)なら、短期的に売買を繰り返す点で投機になるね。また、俗にギャンブルといわれるパチンコや競馬は、その日のうちに勝ったか負けたかが決まるから、比較的短時間で結果が出るという意味で投機と言えるよね。
ペンタごん:たしかに。パチンコは何回かやった事あるけど、たまに儲かる時もあれば、1時間後にはすっからかんだった時もあったなあ。
亮平さん:トレードは短時間で売買する分、株式市場全体の規模が大きくなっているわけではないから、利益を奪い合っている参加者全員の損益を合計するとゼロになる、ゼロサムゲームと言われるよ。
ギャンブルは参加者にとってさらに条件が厳しくて、パチンコなら集まったお金の約15%、競馬は約25%、宝くじはなんと約50%は主催者の取り分になってしまうから、参加者の損益の合計は大きくマイナスになる、マイナスサムゲームと言われるんだ。
ペンタごん:そ、そうだったのか! こうやって聞くと投資と投機って全然違うんだね…知らなかったな~。
亮平さん:投資と投機をごっちゃにしている人は多いけど、まずは両者の違いを知っておこう。
トレードでちゃんとお金を増やしている人もいるし、ギャンブルだって趣味や娯楽でやる分にはいいと思うから、投機自体がダメなわけじゃないよ。
ただコツコツ堅実にお金を増やしていきたいなら、プラスサムゲームである投資を始めるのが大事だね。
ペンタごん:堅実にお金を増やしたいなら投資か…了解です!
●投資とは、ゆっくりだけど着実に資産を増やしていくもので株式投資などがあり、参加者全員の損益の合計がプラスになるプラスサムゲームである。
●投機とは、ある機会において短い時間でお金を投じるもので短期売買のトレードやギャンブルなどがあり、参加者全員の損益の合計がゼロになるゼロサムゲーム、もしくは主催者の取り分を考慮するとマイナスサムゲームとも言われる。
●投資と投機の違いを知り堅実にお金を増やす投資を始めよう。
小林 亮平
資産運用YouTuber