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がんさえ未然に予防する「包括的アプローチ」
田村氏：浦田理事長が推進する「予防医療」について、もう少し詳しく教えてください。
浦田理事長：予防医療には3つの段階があります。1次予防は健康増進、2次予防は人間ドックでの疾病の早期発見、3次予防は発症しているがんを含めた生活習慣病の重病化予防です。
田村氏：「浦田クリニック」の予防医療で一番ニーズがあるのは、やはり人間ドック／健診センターですよね。
浦田理事長：すべてが重要ですが、特に求められているのは、がんの早期発見だと思います。がん細胞の増殖は、活性酸素やDNA損傷によって起こるもので、抗酸化が大きなキーワードになっています。がんを未然に防ぐことは、身体の健康を維持することに他なりません。人間ドックを定期的に受診することで、自分の状態を知り、自身の健康に向き合うきっかけにしてほしいと考えています。
当院の人間ドック／健診センターでは、がんの他にも動脈硬化のリスク診断に基づいた進行の予防と治療、全身状態のリスク診断（栄養解析・活性酸素・糖化度・体組成など）、米国先端医療のバイオロジカル検査（有機酸・尿メタル・遺伝子変異など）をオプション検査として選択できます。
また、それらの結果レポートを基に専門医療チーム（医師・看護師・管理栄養士・トレーナーなど）からのカウンセリングを受けることができます。
ホスピタリティも充実させていて、女性専用エリアや個室も用意し、婦人科検診（女性医師が対応）も安心して受けていただけます。
さらに受診者の特典として、施設内の「ドクターズカフェ87」のヘルシーランチ、検査終了後の天然温泉による温浴療法、メディカルアロマトリートメントまたは英国式リフレクソロジー（100%純度の精油使用）、点滴療法体験（ビタミンC点滴・マイヤーズカクテル・水素点滴など）が受診されるコースに応じて付加されます。
田村氏：アメリカのハーバード大学と日本の国立がんセンターの共同研究によると、がんの原因の50％以上は、食事の献立と喫煙が影響しているというデータもあるそうですね。
浦田理事長：食事も治療の一環です。「浦田クリニック／スコール金沢」内の「ドクターズカフェ87」では、化学調味料を一切使用せず、理想の油を使って調理したニュージーランド牧草牛のステーキなど様々なメニューを提供し、そのレシピも公開しています。またそれらの食材やおすすめの調味料や、診察で処方されるメディカルサプリメントも館内にある「スコールプラス」で販売することで、ご家庭での健康維持を少しでもサポートできればと思っています。また、「スコールプラス」の商品を取り扱う通販サイトも7月にオープンさせました。
田村氏：メディカルフィットネス施設でも、会員になる際にメディカルチェックを受けられると伺いました。
浦田理事長：そうなんです。現病歴、既往歴、服薬、サプリメントの服用などを含め、抗加齢医学会のQOL問診票を活用して、身体の状態をチェックします。必要に応じて適度な運動量のアドバイスや、メディカルチェックに基づいた個々のトレーニングメニューを提案することもできます。東京の「デポルターレクラブ」との業務提携により、そこで指導を受けたトレーナーの他、理学療法士や柔道整復師の資格を持ったスタッフもいて、医療的なアプローチも可能です。病気を未然に予防するためにも、症状の改善に必要なのも運動ですから。
田村氏：病気の予防段階に応じて、治療を超えて、包括的にアプローチできるシステム。今後は更なる広がりが期待できそうですね。
浦田理事長：私の原点は、小さな村で行っていた「無医村医療」にあります。新生児から高齢者まで、1人ひとりが健康で幸せに暮らせるようなトータルサポートをしていきたいと考えています。そのために、病気という一側面だけではなく、運動・栄養・癒しのバランスを意識して、その人自身を全体で診ることを丁寧に行っています。一番大切なのは、皆さん自身が自分の健康に向き合うこと。そのためのサポート体制は、私たちが用意しています。
予防医療は、これからもっと需要が高まる分野です。本当の意味で健康をトータルサポートができるような複合施設となれるよう、世界の最先端情報を集めてカスタマイズしながら日々精進を重ねてまいりたいと思います。
浦田 哲郎
浦田クリニック／スコール金沢（医療法人ホスピィー）理事長
田村 忠司
株式会社ヘルシーパス 代表取締役社長
