治療法は第一に生活改善、第ニに腸活、第三に栄養療法
田村氏:それは貴重な体験ですね。「浦田クリニック」では、保険診療以外の統合医療による治療法も積極的に提案されていますね。具体的に、どのような症例に対して、どのような治療が施されているのでしょうか?
浦田理事長:自由診療では主に、食生活習慣の改善をベースとした「アンチエイジング外来」「難治性疾患外来」「体にやさしいがん治療」などを行っています。
たとえば、アンチエイジング外来では、パフォーマンスアップや病気の予防、元気で若々しく年を重ねるための様々なアドバイスを行います。食事や運動、睡眠といった生活習慣の改善を基本として、不足している栄養素を補い不調の改善や老化を防ぐサプリメント療法や点滴療法、酸化療法、メディカルアロマセラピーなども行います。難治性疾患外来では、偏頭痛、過敏性腸症候群、アレルギー症状、パーキンソン病、うつ、認知症、発達障害、慢性疲労(副腎疲労)など難治性とされる疾患の他、不妊症の方も対象としています。症状や目的に合わせて、分子栄養学、バイオロジカル検査(有機酸検査、重金属検査など)等により、それぞれの疾患の根本治療を目指しています。
田村氏:扱う症例も多岐に渡りますね。診断から治療法までの提案はどのような段階を踏むのでしょうか?
浦田理事長:たとえば、「副腎疲労症候群」。朝起きるのがつらい、元気が出ない、頭がぼーっとするなどの症状があり、うつ病と間違われやすい病気です。ストレスや化学物質の蓄積、生活習慣の乱れによるストレス=炎症が過多になると、副腎が悲鳴を上げて発症に至ります。
まず、健診や人間ドックで全身チェックした後、必要に応じてバイオロジカル検査などによる状態診断を行い、それらの検査データから不調の原因を探ります。特に注視しているのは腸内環境です。不要なものを身体から排泄をするための最も重要な器官が、腸だからです。一般的に便が7割、尿が2割、汗が1割という割合でデトックスの役割を担っています。便秘の方は、悪いものが身体にどんどん蓄積されていくため要注意です。
田村氏:下剤は、解決法ではなく対処法。根本的な腸活が必要になるのですね。
浦田理事長:栄養療法を最大限生かすためにも、まず便秘の改善、腸内フローラを整える治療から始めます。食生活も腸環境に影響を与えます。たとえば腸の粘膜に炎症が起こり、異物が血管内に漏れだしてしまう「リーキーガット症候群」の場合も、原因は食生活にあると考えられます。グルテンフリー、カゼインフリー、エッグフリー、そして低糖質な食事を心がけることで腸内の炎症を抑えることができます。
田村氏:食生活を見直して、腸内環境を整えること。それからは、栄養療法ということでしょうか。
浦田理事長:そうですね。化学調味料は極力使用せず、質の良い油と必要な栄養素を補給することで細胞を活性化し、体の機能を回復させるのが栄養療法です。
治療に使用するサプリメントの質は重要です。添加物や防腐剤の入っていない安全性の高いサプリメントを選ばなければなりません。
当院では特にマルチビタミンミネラルやビタミンB、ビタミンDなどは、株式会社ヘルシーパスさんのサプリメントをおすすめしています。ヘルシーパスさんの商品は国内の医療用サプリメントの中で最も信頼できるサプリメントです。田村社長のお人柄そのままに、品質と結果に拘りながら、真剣に取り組んでおられる姿にいつも頭が下がる思いです。