統計調査から判明!日本一「愛煙家」が多い地域は?
――食費もかかるようになるし、たばこも値上がりするし……この際だから禁煙すれば
そう家庭で迫られる愛煙家も多いのではないでしょうか。
厚生労働省『国民生活基礎調査』によると、最も喫煙率が高いのが「北海道」で22.6%。「青森県」22.1%、「福島県」21.9%、「佐賀県」21.2%、「宮城県」21.0%と続きます(関連記事:『1箱でいくら税金を払っている?愛煙家も驚く「たばこ」の税負担』)。
喫煙率が高いからといって家計を圧迫しているとも限りませんので、総務省『家計調査 家計収支編 2020年』*で、都道府県ごとのたばこの支出額を見ていきましょう。
*「家計調査」は、都道府県庁所在地単位での調査ですが、ここでは便宜的に都道府県別として取り扱います。
1ヵ月のたばこの支出額が最も高いのは「北海道」で1世帯あたり2万3273円。続くのが「岡山県」で1世帯当たり1万9288円。「茨城県」「鳥取県」「山梨県」と続きます。喫煙率トップの「北海道」が支出額でもトップ。頭一つ抜けている印象です(関連記事:『【2021年】都道府県「たばこ」消費額ランキング』)。
一方で最もたばこの支出額が少ないのは「宮城県」で1世帯あたり6433円。「佐賀県」「秋田県」「岩手県」「愛媛県」と続きます。トップの「北海道」と47位の「宮城県」、3倍以上の差があります。
【都道府県「たばこ」支出額トップ10】
1位「北海道」2万3273円
2位「岡山県」1万9288円
3位「茨城県」1万9239円
4位「鳥取県」1万9184円
5位「山梨県」1万8544円
6位「大分県」1万7506円
7位「香川県」1万7090円
8位「熊本県」1万6789円
9位「高知県」1万5547円
10位「神奈川県」1万5368円
出所:総務省『家計調査 家計収支編 2020年』
たばこの吸いすぎは、さまざまな疾病の要因となるといわれています。たとえば悪性新生物、いわゆる、がん。長らく、日本人の死因のトップとなっている疾病です。厚生労働省『人口動態調査 令和2年』によると、喫煙率、支出額第1位の「北海道」において、最も多い死因は「悪性新生物<腫瘍>」で全死亡者の30.4%。この割合は、全都道府県の中で最も高い数値。医学的な根拠に基づくものではありませんが、やはり統計上の数値から「北海道民はたばこの吸いすぎで……」と疑いたくなるのも頷けます(関連記事:『日本人の「死因」最新調査…都道府県別上位10』)。
病に倒れ、思わぬ出費が……。これこそ、家計にとって大ピンチ。たばこの値上がりを機会に、自身の健康も見つめなおしてみてはいかがでしょうか。