日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、度重なる値上げで「いつの間にこんなに高くなったんだろう」と首を傾げたくなる「たばこ」に焦点を当てていきましょう。
10月値上げが禁煙のチャンス⁉都道府県「たばこ」支出額調査 ※画像はイメージです/PIXTA

たばこ、10月から値上げで家計を直撃

――来月から値上げとなります

 

毎月のように聞くニュース。10月から値上げになるといわれているものは色々ありますが、そのなかのひとつが「マーガリン」や「マヨネーズ」。世界的に油脂価格が高騰、それを原料とする食品まで波及しているというのです。油脂価格の高騰は、中国やインドなど、人口増加と経済成長により世界需要が拡大していること、それによって原料となる穀物の価格も上昇していることが挙げられます。

 

原因が原因なだけに、今後もこの傾向は続くでしょう。高騰が続くのが油ですから、その影響は「マーガリン」や「マヨネーズ」だけにとどまりません。街中で売られている揚げ物の惣菜なども、油脂高騰のあおりをくらうでしょう。

 

家計にボディーブローのように効いてくる食品の値上げですが、さらにそのあおりを食らいそうなのが「たばこ」です。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンは、10月から127銘柄を値上げ。JTも10月から、紙巻たばこや加熱式タバコなど223銘柄を値上げします。

 

一般社団法人日本たばこ協会によると、昨年最も販売本数が多かった紙たばこは「セブンスター」。42億3700本を販売し、シェアは4.3%。「メビウス・ワン・100'S・ボックス」、「セブンスター・ボックス」「メビウス・スーパーライト」「メビウス・エクストラライト」と続きます。

 

【紙たばこ販売本数ランキング】

1位「セブンスター」42億3700万本/4.3%

2位「メビウス・ワン・100'S・ボックス」29億8500万本/3.0%

3位「セブンスター・ボックス」25億3000万本/2.6%

4位「メビウス・スーパーライト」24億1700万本/2.4%

5位「メビウス・エクストラライト」19億7600万本/2.0%

6位「メビウス・ライト」18億9400万本/1.9%

7位「メビウス」18億7200万本/1.9%

8位「メビウス・エクストラライト・100'S・ボックス 」17億8000万本/1.8%

9位「メビウス・スーパーライト・100'S・ボックス」16億7600万本/1.7%

10位「ウィンストン・キャスター・ホワイト・ワン・100'S・ボックス」16億1800万本/1.6%

11位「ケント・1・100・ボックス 」15億7800万本/1.6%

12位「マルボロ KS ボックス」14億4100万本/1.5%

――――――

20位「ホープ(10)」10億4100万本/1.4%

 

出所:一般社団法人日本たばこ協会

※数値は令和2年度(2020年度)

※数値左は販売本数、右はシェア