「FXはギャンブルだ!」とは、よく耳にする話。しかしFXで痛い目にあったことのある人ほど、そのように主張する傾向にあります。「FX=ギャンブル」と考える人が勝てない理由を考えていきましょう。株式会社ソーシャルインベストメントのFX講師・清水一喜氏が解説します。
「FXって結局ギャンブルでしょ?」に、投資プロがなるほどアンサー ※画像はイメージです/PIXTA

FXとギャンブルが似ている部分があるのは否めないが…

「初心者でも億万長者になってしまうことがある」ということも、FXとギャンブルが同一視されてしまう理由として挙げられます。もしもFXがキチンとした知識や経験が無いと勝つことが難しい投資手法ならば、FXをギャンブルだと認識する人も少ないと思われます。

 

しかし、FXは通貨の相場が上がるか下がるかを予想する投資手法です。極論を言えば「50%の確率で儲けることができる投資」なわけです。そのため、初心者が超高倍率のレバレッジを掛けて投資をしていたとしても、予想が当たれば億万長者になれるチャンスがあるということです。

 

この部分がFXをギャンブルだと認識させている理由となりますが、FXをギャンブルだと認識している人は「安定して勝ち続ける」ということが不可能です。いつまでも当たり続ける予想というものはありません。いつか手痛いしっぺ返しを食らい、大きな負債を抱え込むことになります。最初にプラスを出していた人ほど調子に乗りやすい傾向にありますので、その分だけ負債の金額も大きくなってしまいます。

 

FXで勝ち続けるためには知識と経験の他に、分析する能力も求められます。分析をして自分だけの勝ちパターンを発見すれば、その状況になった時に投資をするだけで勝率を高めることができますので、まずは自分で投資をしてみて結果から内容を分析することが大切です。

 

プロのトレーダーは毎日分析の繰り返しをしています。自分のメンタル管理と相場の分析を繰り返すことで自分の勝ちパターンを増やしているのがポイントです。

 

■まとめ

今回はFXとギャンブルの違いについて簡単に紹介しました。

 

世界中のギャンブルを見渡しても、勝つためには何らかの努力が求められることも多いために、純粋に運否天賦で勝負ができるようなギャンブルは少なくなっています。そのため、「ギャンブルでも頭を使うことが多いじゃないか!」と言われると反論できないのですが、FXは運否天賦の要素よりも知識や経験の要素が大きくなっているので、ギャンブルとは大きく異なります。

 

まずは、FXはギャンブルだという認識を取っ払い、投資だという認識を持ってから始めると良いでしょう。