予想以下に株価が下落したら…ロスカットする
さて、これでシミュレーションは済みました。そして1,000円でこの株を買い、少々下落しても、待っていましょう。運が悪ければ780円までは下がると、計算済みなのですから。
ところが、780円を切ってしまったらどうでしょうか?
その場合は、「妥当な株価が1,300円」「上下40%の変動はあり得る」という、シミュレーションに用いた仮定が誤りだったと考えるしかありません。実は妥当な株価は現在株価の1,000円を下回り900円だったのかもしれませんし、実は上下60%の変動を予想しておいた方がよかったのかもしれません。
ですからこういう時こそ、きっぱりとロスカットするべきです。というよりも、ここがロスカットの基準となる金額だといえるのです。計算を超えた事態が起きているのですから、その行く末を計算することも、不可能だからです。
なお、あらかじめ変動幅の下限(ここでは780円)で逆指値の注文を出しておくのも1つの手です。人間の心情として損を取り返そうと待ってしまいがちですので、機械的な処理すればそれを防げるからです。
■まとめ
ロスカットのシミュレーションはしておこう
以上、妥当な株価と上下変動幅を想定してロスカットの金額を計算するシミュレーションを紹介しました。
あくまで1つの方法ですし、仮定する数字で計算が大きく異なってしまうのですが、それでも自分なりのシミュレーションはしておいた方がよいでしょう。それをしておけば、値下がり時に焦らずに済みますし、どこでロスカットするかも明確になるからです。