日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は「国民年金と厚生年金の平均受給額」について見ていきます。
厚生年金受給額「平均14万円」だが「10万円以下が2割」の絶望的事実 ※画像はイメージです/PIXTA

公的年金…都道府県で広がる平均受給額格差

年金の平均受給額は地域によっても差があります。まず国民年金の受給額を見ていくと、最も受給額が多いのが「富山県」で全国の平均額より3000円ほど高い5万9669円。以下、「福井県」、「島根県」、「香川県」、「石川県」と続きます。ちなみに47位は「沖縄県」で5万2112円。トップの「富山県」と7000円ほどの差があります。

 

【都道府県「国民年金平均受給金額」トップ10】

1位 富山県 59,669円(316,109人)

2位 福井県 58,936円(218,824人)

3位 島根県 58,856円(214,525人)

4位 香川県 58,733円(282,956人)

5位 石川県 58,666円(310,685人)

6位 長野県 58,647円(615,704人)

7位 岡山県 58,606円(527,980人)

8位 鳥取県 58,236円(164,619人)

9位 新潟県 58,136円(676,736人)

10位 三重県 58,129円(495,895人)

 

出所:厚生労働省『令和元年度 厚生年金・国民年金事業の概況』より

※(かっこ)内の数値は受給人数

 

続いて厚生年金の受給額を見ていくと、トップは「神奈川県」で全国平均よりも1万5000円ほど高い16万0997円。以下、「千葉県」「東京都」「奈良県」「埼玉県」と続きます。また47位は「青森県」で12万2081円。トップ「神奈川県」と4万円ほどの差があります。

 

【都道府県「厚生年金平均受給金額」トップ10】

1位 神奈川県 16万6546円(1,000,626人)

2位 千葉県 16万0997円(705,930人)

3位 東京都 15万9556円(1,239,326人)

4位 奈良県 15万9318円(162,885人)

5位 埼玉県 15万7019円(819,766人)

6位 愛知県 15万5449円(862,393人)

7位 兵庫県 15万5255円(681,375人)

8位 大阪府 15万2525円(968,055人)

9位 滋賀県 14万9282円(182,750人)

10位 京都府 14万7865円(306,058人)

 

出所:厚生労働省『令和元年度 厚生年金・国民年金事業の概況』より

※(かっこ)内の数値は受給人数