サラリーマンが「副業」で「専門家」を選ぶメリット
これまでずっとサラリーマンであった人からみると、専門家というのは誰でもなれるものではないのではないかと思われるかもしれません。
私自身、サラリーマンの時に専門家と聞くと敷居が高い職種というイメージをずっと抱いていました。でも、憧れの職種でもありました。
ところが、実際に自動車業界の専門家になって初めて気づいたことがあります。それは専門家といっても、ごく普通の平凡な人がほとんどであるということでした。それもそのはずです。専門家といっても元はサラリーマンやOLをしていた人たちばかりだからです。
確かに、これまでサラリーマンを続けてきている方からみれば、新たに身につけなければならない知識やノウハウがありますが、専門家のベースになるのはサラリーマン時代に身につけた専門知識や技術、ノウハウです。専門家には誰でもなれるのです。
仮に長年サラリーマンをしてきた人が一念発起して起業しようとした場合に、新しくどんな仕事をしていくことができると思われますか?
これまで数十年もホワイトカラーだった人間が副業だからといって、ウエイターとか、洗い場担当とか、ラーメン屋手伝いとか、体を動かす仕事を長期間続けられるものではありません。今までの事務仕事の疲れとは異次元の疲労感に驚くはずです。若い時ならばともかく、中年サラリーマンにとってはとてもきついはずです。
また、一時期副業方法としてブームになったネットショップも、今や収益がそれなりに出ているというサイトはほんの一握りです。すぐに参入しやすい分野はそれだけ競合も熾烈なのです。
集客のためにSEOにお金をかけても個人の副業レベルでは法人の投資額には勝てません。今から何らかのネットショップを立ち上げるのであれば、余程の切り口やビジネスモデルを考える必要があるでしょう。
通常、サラリーマンが起業しようと考えた場合、当然初期投資が必要になります。ところが専門家の場合、あなたの体1つで始めることができます。元手も資格もいらないのです。
専門家になるにあたって、あなたがすべきことは専門家として必要な知識を身につけることと専門家としての名刺を作ることぐらいです。
オフィスも必要ありません。わざわざ借りる必要はありません。自宅で十分です。携帯電話さえあればいいのです。専門家としての形を大事にしたいというのであれば、現在は様々なレンタルオフィスが利用できます。いずれも低料金なので気軽に利用することが可能です。
起業する際や定年後に大きな投資をすることはリスクです。でも専門家ならば元手は必要ないのです。専門家の仕事は担当した1件1件が全て血や肉になります。それがサラリーマンの仕事とは異なる部分だと思います。
それぞれの企業現場で汗をかきながらスタッフと一緒になって取り組んだ経験や試行錯誤は、確実に専門家自身のノウハウの蓄積になっていくのです。専門家にとって無駄なことは何1つもありません。
色々な企業に専門家として入っていくことで「引き出し」はますます増えていきます。
鈴木 誠一郎
オンリーワン・コンサルタント養成アカデミー
代表