FXというのは為替取引となっていて、言い換えれば「各国の通貨の取引をする」ということを指しています。もっと簡単に言うのなら、「通貨の両替をして、そのときの相場の差で損益が発生する」ということです。それでは、なぜ通貨の相場は変動するのでしょうか。考えてみましょう。
円安・円高の仕組みを明快に解説…何が為替を動かしているのか? ※画像はイメージです/PIXTA

円安や円高の意味について知ろう

毎日のニュースの中で「本日の為替相場はO円の円安」や「O円の円高」という言葉を耳にする機会は多いと思われます。

 

FXをする際には、この円安と円高の意味を知ることが基本中の基本となっているのですが、何も知らないでFXを始めた人の中には「相場が上がればプラスになるだろう」というような簡単なイメージでスタートする人も多いです。

 

そのため、まずは円安や円高の意味について紹介していきましょう。

 

1ドル=100円だったのが1ドル=110円となれば「円安」、1ドル=90円となれば「円高」となります。

 

これだけだと分かりづらいと思いますので、もう少し具体的に紹介しましょう。

 

ここに「1個1ドルで買えるパン」があったとします。手元には日本円しか持っていないので、ドルに両替をしてからパンを買うことになりますが、現在は1ドル=100円なので「100円で1つのパン」を買うことができました。

 

次の機会に同じパンを買いに行くと、パンの価格は1ドルと変わりませんが、為替相場が1ドル=110円となっていたので、「110円で1つのパン」を買うことになります。この状態は「円の価値が下がった」という状態なので「円が安い」となり、円安の状態だということです。逆に、1ドル=90円となると、「90円で1つのパン」を買うことが出来るので、「円の価値が高い(円高)」ということになります。

 

「数字が上がっているのに円安」とか「数字が下がっているのに円高」と考えると難しく見えるかもしれませんが、「円の価値」を基準として考えると分かりやすいでしょう。