親の教育が厳しかったり、親の心配が過剰だったりすると、子どもの防衛本能が強くなりすぎて、嘘をつくクセがついてしまうことがあります。社会福祉法人彩大地の恵みのなーさりぃ理事長の大塚恵美子氏の著書『子どもたちの未来を切り拓く子育て』より、一部を抜粋・編集してどうすれば嘘をつくクセがなおるのかを解説します。
大きくなってもなおらない「嘘をつくクセ」原因となる親の行動 (写真はイメージです/PIXTA)

見逃してはいけない種類の嘘は?

そもそも、嘘をついたり、よく見せたりしようとする子は、とても敏感な子でもあります。まわりの状況がわかってしまうので、余計によく見せようと思って言ってしまうのでしょう。

 

そこを本当の意味でわかってあげられないと、心を開かなくなってしまいます。もし子どもが嘘をついたら、時間をかけてゆっくりと寄り添いながら聴いてあげてください。

 

あまりにも人を傷つける嘘が続く場合には、あえて注意することも必要です。

 

わたしたちの園でも、小さな嘘であれば、園内で対処するだけにとどめることがありますが、相手を傷つけるような嘘をついてしまったときには、事実を保護者に報告することもあります。

 

「もう終わったから大丈夫ですよ」

 

「こういうところに気をつけて見てあげてくださいね」

 

「気持ちが沈んでいると思うので、一緒に絵本でも読んであげたら違うかもしれませんね」といったことを伝えるのです。

 

嘘のことだけをただ問い詰めていると、子どもは心を閉ざしてしまいます。嘘について触れたり注意をしたあとには、一緒に絵本を読んだり、一緒に絵を描いたり、ぬり絵をしたり、一緒に散歩をしてあげたりして、何かをともにする時間も大切にしてくださいね。

 

 

大塚 恵美子

社会福祉法人彩 大地の恵みのなーさりぃ理事長

 

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