日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあたるのは「東京都23区の平均年収」。突然世界を襲った新型コロナウイルスは、23区の平均年収にどのような影響を及ぼしたのでしょうか?
最新「東京23区年収ランキング」1位と23位の年収差、815万円に縮小 ※画像はイメージです/PIXTA

東京都23区平均年収、トップ2は共に1000万円超え

しかし「東京」といっても、区は23ありますし、市は26あります。さらに伊豆諸島や小笠原諸島だって東京都。全国的にも多様性に満ちた地域であることがわかります。東京都内でも随分と年収事情は違うことは想像つくでしょう。そこで総務省『令和2年度課税標準額段階別所得割額等に関する調』で、東京都23区、それぞれの年収事情を見ていきます。

 

上位トップ3に注目すると、第3位は「渋谷区」で885万5484万円。前年873万2000円から10万円強ほど増えました。松濤や大山、広尾などの高級住宅街には、低層の高級マンションも多く、また「渋谷駅」周辺は100年に一度といわれる大規模な再開発で注目が集まっているエリアです。

 

1LDKマンションの平均家賃は19万4100円で23区中2番目の高さ。地価の平均は1坪当たり1500万8000円で、23区では3番目の高さです。

 

※宅地建物取引業協会6月28日現在、徒歩10分以内の登録物件平均(以下同)

 

続いて2位は「千代田区」で1005万6536円。前年1081万9000円だったので、平均年収は大きく減りましたが、それでも1000万円超え。官公庁が集中する、まさに日本の中枢ともいえる「千代田区」ですが、日本でもトップクラスの地価を誇る高級住宅街、番町など、真の富裕層が住む街として知られているエリアです。

 

1LDKマンションの平均家賃*は19万1500円で、23区内で3番目の高さ。地価の平均は1坪当たり2032万4000円で、23区で2番目の高さです。

 

そして23区のなかで最も平均年収が高いは、「港区」で1163万1584円。前年は1216万8000円で、「千代田区」と同様に大幅なダウンとなりましたが、23区のトップを維持しました。

 

「港区」といえば、青山や白金など、全国区の高級住宅街が多く、また2000年代以降、六本木をはじめ超高層のタワーマンションが次々と建てられ、成功者が住むエリアというイメージが定着しました。実際、東京商工リサーチ『全国「社長の住む街」調査』でも、港区の社長比率は約13%とされています。

 

「港区」の1LDKマンションの平均家賃*は22万5600円と、2位「千代田区」19万1500円、3位「中央区」17万2500円と比べて圧倒しています。地価の平均は1坪当たり1321.4万円で、こちらは23区中、4番目となっています。

 

【東京都23区年収ランキング・ベスト5】

1位「港区」1163万1584 円

2位「千代田区」1005万6536円

3位「渋谷区」885万5484円

4位「中央区」684万3638円

5位「目黒区」636万1652円

 

出所:総務省『課税標準額段階別所得割額等に関する調』