テンフィールズファクトリーの別事業がホテル投資で活きるワケ

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テンフィールズファクトリー株式会社
テンフィールズファクトリーの別事業がホテル投資で活きるワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

レンタルサーバー、ダーツカフェ、農業用コンテナ温室栽培など、幅広い事業を展開するテンフィールズファクトリー株式会社(2002年設立、資本金4000万円、本社・京都)が、新たに「ホテル投資」をスタートする。その名も、リゾートホテルとグランピングを融合した「+FINO RESORT VILLA」(プラフィーノリゾートヴィラ)。コロナ禍での竣工に疑問を抱く投資家の方もいるかもしれないが、テンフィールズファクトリー株式会社代表の市川裕氏は「タイミングは、まさに今」と語っている。

別事業の実績やノウハウが活きる宿泊施設に

初心者でもキャンプを楽しめる「グランピング」と、贅沢な「ホテル空間」を併せ持つ新しいタイプの宿泊施設「+FINO RESORT VILLA」(プラフィーノリゾートヴィラ)の販売を開始した、テンフィールズファクトリー株式会社。

 

 

まもなく創業20周年を迎える同社はIT企業としてスタートし、ダーツカフェや太陽光発電など、幅広い事業を展開。最近では「しいたけ栽培の農業用コンテナ温室」というユニークな投資商品を世に送り出し、完売させている(関連連載『完売御礼に次ぐ新設置!驚異の利回りを実現する「コンテナファーム投資」』)。その事業戦略とは一体何だろうか。

 

代表・市川裕氏(以降、市川)「ビジネスチャンスに紐づくアイデアを考えるのが好きなんです。しかしいくらユニークなアイデアでも、時勢を見極めなければ、商品としては成立しません。販売に適したタイミングが訪れたとき、そのアイデアを提案するのが、私の役目。そして商品としてかたちづくるのが、スタッフの役目でしょうか。根底には、さまざまなジャンルの商品やサービスを生み出すことで、社会貢献したいという想いがありますね」

 

20年間に展開した多様な事業は、社内・社外問わず有益なコネクションをつくりあげ、幅広いノウハウを蓄積するに至った。今回プラフィーノリゾートヴィラを展開するにあたり、別事業が商品全体のクオリティを向上させたようだ。

 

市川「施設名の『+FINO(プラフィーノ)』とは、弊社が展開しているオーダーメイド家具ブランドの名称なんです。欧州の良質な素材と設計をもとに、オーダーメイドのキッチンやバスなどを制作としています。また、価格もリーズナブル。他社では1,000万円を超えるシステムキッチンを、200~300万円で提供可能なスキームを構築しています」

 

今回のプラフィーノリゾートヴィラでは、「+FINO」の家具が存分に使用されている。たとえば各室に備えられるキッチンは面材はもちろんサイズやアクセサリーまでオーダーメイドが可能であり、自由度の高い仕上がりを楽しめる。

 

「キッチンの前に大きな窓を」という配置は全室に共通しているため、グランピング施設のあるガーデン部分とのコミュニケーションは良好。バーベキューなどの準備もスムーズに進みそうだ。

 

完成イメージ(テンフィールズファクトリー株式会社提供)
完成イメージ(テンフィールズファクトリー株式会社提供)

 

市川「さらに各部屋のガーデン部分には、天然温泉を活用した貸し切り露天風呂も設置します。こちらにはジャグジー機能が備わる予定です。利用者には贅沢なリゾート気分を充分に味わっていただけます」

 

完成イメージ(テンフィールズファクトリー株式会社提供)
完成イメージ(テンフィールズファクトリー株式会社提供)

「タイミングは、まさに今だと思います」

市川「『長期間にわたって滞在できる施設』というコンセプトには、コロナ以前から目を付けていました。現在の日本にはホテル、旅館、そして民泊という宿泊施設がありますが、ホテルは部屋が狭く、旅館は制約が多い。民泊は贅沢な雰囲気に欠けるなど、それぞれに欠点があって、大人数の長期リゾートに不向きです。貸し切り別荘の気分が楽しめる『コンドミニアムタイプ』には、これらの欠点を補う長所がありますが、日本に普及していませんでした。ですから参入の余地あり、と判断しました。

 

商品としての歴史が浅いグランピングでユーザーに新鮮な体験ができますし、何より『旅行者単位で楽しめて、密になりにくい』という特徴もあります。アフターコロナを見据えた長期運用投資の選択肢として検討していただくタイミングは、まさに今だと思います」

 

 

日本では、新型コロナウイルスの感染者数にともなう経済活動への懸念がまだあるが、アメリカでは、経済の回復が進み、需要爆発によるインフレを懸念する段階にすら転じた。「コロナ明け」の機運が高まれば、抑圧されてきた国民のレジャー欲求は一気に高まるといえよう。

「オープン1ヵ月後には収益獲得」…建設目途はいつ?

ホテル投資の新しいスタイル「プラフィーノリゾートヴィラ」。その販売がいよいよ開始される。

 

市川「区分所有物件になりますので、購入は1室単位となります。平均価格は2,300万円程度を予定。申込用紙にご記入いただきます。その後、本契約書を締結し、残金を投資いただきます。

 

完工は2022年を予定しています。運営開始後は物件管理から集客プラン立案、そしてプロモーションに至るまで、すべて弊社にお任せください。オーナー様には毎月、各持分の事業収入の40%を受け取っていただきます」

 

時勢を見据え、さまざまなヒット商品を手掛けてきた、テンフィールズファクトリー株式会社。資産形成のためのパートナー企業を探している投資家は、ぜひこのタイミングで同社に注目してみることを、おすすめしたい。

 

 

 

取材・文/西本不律
※本インタビューは、2021年6月7日に収録したものです。