コロナ禍の今こそ「ホテル投資」が「狙い目」といえる納得理由 (※写真はイメージです/PIXTA)

レンタルサーバー、ダーツカフェ、農業用コンテナ温室栽培など、幅広い事業を展開するテンフィールズファクトリー株式会社(2002年設立、資本金4000万円、本社・京都)が、新たに「ホテル投資」をスタートする。その名も、リゾートホテルとグランピングを融合した「+FINO RESORT VILLA」(プラフィーノリゾートヴィラ)。コロナ禍の現在、宿泊施設の賃貸需要に疑念を持つ投資家も少なくないが、「あえて今」新事業を始める理由は何か? テンフィールズファクトリー株式会社代表の市川裕氏が語る。

なぜコロナ禍で「ホテル投資」をすすめるのか?

手ぶらで訪れてもキャンプを楽しめる「グランピング」と、贅沢な「ホテル空間」を併せ持つ「+FINO RESORT VILLA」(プラフィーノリゾートヴィラ)の販売を開始した、テンフィールズファクトリー株式会社。

 

高名な神宮に近い観光名所・三重県伊勢市に位置する2階建て17室の区分所有物件(平均価格1室2,300万円程度)は、2022年に竣工予定だ。

 

 

しかし現在は、コロナ禍で観光産業が大打撃を受けているところである。観光庁が2021年5月に発表した『2021年1~3月期旅行・観光消費動向調査』によると、日本人国内旅行消費額は1兆6,458億円で、前年同期に比べほぼ半数へ落ち込んでいる(※1)。また東京商工リサーチが2021年1月に発表した『宿泊業の倒産動向調査』によると、2020年の宿泊業倒産は前年から1.5倍増の118件に上り、7年ぶりに100件台に達した(※2)

 

このような状況下で投資家たちにホテル物件をアピールするのは、至難の業のように思える。市川氏はどのような展望を持っているのだろうか。

 

代表・市川裕氏(以降、市川)「アパートやマンションと同じく、不動産を投資対象とする場合、長期的な視点が欠かせません。確かに現在、国内の観光産業は大変な状況にありますが、投資目線ではアフターコロナの世の中を見据える必要があります。

 

新型コロナウィルスの震源地であった中国を例に取ってみましょう。現在はほぼパンデミックが収束した状況ですが、海外への出入国は不安を伴うため、消費者のレジャーは国内旅行へ向かっています。中国では日本のゴールデンウィークと同時期に大型連休があったのですが、観光地は大いに賑わっていた。日本でも新規感染者数が減少すれば、同様の現象が起こることは間違いありません。これまで溜まった消費行動が、国内旅行に向けて爆発します。そう遠くない未来、ホテルの数は足りなくなるはずですよ」

 

(写真はイメージです/PIXTA)
(写真はイメージです/PIXTA)

「ビジネスホテルと観光客向け宿泊施設」明暗わかれる

市川「コロナ禍でテレワークやオンライン商談などが浸透し、深刻な打撃を受けているのはビジネス系のホテルです。出張費を削減できるワークスタイルはコロナ収束後も定着する可能性が高いので、未来は決して明るいと言えないでしょう。しかしレジャー目的の旅行需要がなくなることは、今後もありません。

 

 

また観光業界の中でも老朽化が進み、旧態依然のサービスに留まっているホテルは、コロナ禍で淘汰されていきます。時流を反映した新しいスタイルの宿泊施設がシェアを奪っていくために、現在の混沌とした『入れ替わり時期』は、絶好のタイミングなのです」

経年劣化の心配は?…「独自のモデルを構築しました」

さらに市川氏は、分散投資の対象として観光系の収益源を持っておくことが、大きなメリットにつながると力説する。

 

市川「賃貸物件経営において、収入源となる家賃を倍額にすることはできません。しかし観光は、うまく回れば収益も倍になる可能性を秘めています。今回のプラフィーノリゾートヴィラも立地は良いですが、不動産価値そのものが高いわけではありません。弊社の運営オペレーションにより付加価値を与え、収益を上昇させていくことで、ホテル投資の可能性を最大限に引き出していくつもりなのです。物件管理も弊社がすべて引き受け、オーナー様には投資の旨みだけを感じてもらうモデルを構築しています。ノウハウのない個人にとって宿泊施設の運営は厳しい分、非常にユニークな商品になったと自負しているのです」

 

市川氏が言うように、賃貸物件の経営が思うように進まない場合、内装や家賃設定を見直すしか術がない。しかし宿泊物件は柔軟性に富んでおり、市場に合わせた変化を生み出すことが容易である。

 

完成イメージ(テンフィールズファクトリー株式会社提供)
完成イメージ(テンフィールズファクトリー株式会社提供)

 

市川「今回の物件は区分所有となっていますが、オーナー様が実質的に所有されるのは、外側躯体部分と温泉設備等。内装は私たちが販売いたします。補修費用等は弊社が負担いたしますので、集客のために、リフォームは私たちが実費で行うことになります。

 

宿泊施設は賃貸物件同様、定期的にリフォームを施さなければ稼働率が落ちてしまいますが、オーナー様の費用負担はありませんので、安心していただきたい。また私たちは別事業のノウハウを蓄積した、専門のリフォーム部隊を抱えているので、クオリティ面での心配も不要です」


このようにプラフィーノリゾートヴィラは、コロナ禍が続く状況においてさえも、無視できない魅力を放つ投資商品である。次回もその多彩な商品特徴について、詳しいお話を伺っていく。

 

 


(※1)https://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000445.html
(※2)https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20210112_01.html

 

テンフィールズファクトリー株式会社 代表取締役

広島県出身。1991年に広島大学経済学部に入学し、社外サークルで代表を務めた際の経験から起業を決意する。

1995年広島大学経済学部卒業後、同年4月に味の素株式会社入社。営業リーダーとして営業ノウハウを掴んだ後に2002年5月、味の素株式会社を退社した。2002年6月にテンフィールズファクトリーを設立。

2002年8月に開始したレンタルサーバー事業を皮切りにダーツ販売・レンタル事業を開始。2007年にテンフィールズファクトリーを株式会社として法人化した。その後、ネイル事業、リフォーム事業、スマートエネルギー事業、ヤギレンタル事業、カフェ事業、不動産事業等、様々な業界に参入。「挑戦」と「信頼」をモットーに、海外へのさらなる展開を目指す。

2021年8月、自身初の著書『今すぐ本業を捨てなさい - アフターコロナを生き抜く「多面体経営」』(PHP研究所)を出版。

著者紹介

連載表面利回り10%…「リゾートホテル×グランピング」の驚異

取材・文/西本不律
※本インタビューは、2021年6月7日に収録したものです。