『Amazon Prime Video(アマゾンプライム・ビデオ)』『Netflix(ネットフリックス)』をはじめとしたサブスクリプション(=サブスク)を活用している人は多いことだろう。有料動画配信サービスに倣い、自動車産業や食品メーカーをはじめ、大手企業がこぞってサブスクを始めているが、解約率の高さに頭を抱えるケースも少なくない。そんなときに活躍するのが、チャットボットを解約ページに置き、その原因をヒアリングするシステムだ。本記事では、株式会社Macbee Planetエヴァンジェリスト・佐野敏哉氏の書籍『解約新書 マーケッターに捧げる解約の真実と処方箋』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、解説していく。

ネットフリックス「動画のサムネイル」には意外にも…

日本発の動画配信サービスは和製コンテンツが中心ですが、海外発のアマゾンプライム・ビデオやネットフリックスは外国製のコンテンツが豊富です。

 

ネットフリックスは世界190カ国以上に展開し、版権を購入した映画やドラマだけでなく、自社制作のオリジナルコンテンツも多様な品揃えを持っています。しかもAIなどデジタル技術による自動化やデータ解析が進んでいるのが大きな特長です。

 

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アメリカの本社で言語別の翻訳字幕や動画紹介ページのサムネイルを制作していますが、どのシーンをサムネイルに使うとそれぞれの地域でよく見られるようになるかをAIが自動的に判断して選んでいます。国ごとに文化が異なり公開できないようなシーンもあります。

 

そのシーンもまちまちですが、ビッグデータをもとにして自動的に削除しています。さらに全ユーザーの視聴状況のデータを取り、解析して番組編成やコンテンツ制作に活かしています。これに比べると日本の動画配信会社ではデータ解析や活用はまだ始まったばかりといえます。

 

フールーはもともとアメリカでスタートした配信サービスで、日本市場で赤字が続いたので日本テレビの関連会社が買い取って国内では展開しています。『ウォーキング・デッド』や『24』などほかにはない海外ドラマのヒット作が見られます。アマゾンプライム・ビデオは映画、ドラマの名作が中心で、月額料金455円という安さが武器になっています。

 

会員規模は、調査会社の発表ではネットフリックスが世界に1億3900万人の有料会員を有し、アマゾンプライムが1億1000万人を超えたといいます。国内市場の数字は明らかにされていませんが、大手配信サービスが200万人から300万人程度の会員規模で、スポーツやアニメなどの専門チャンネルは数十万人というところのようです。

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