オーナーの理想の暮らしをかなえるために、自宅を建て替え、賃貸経営をプラスする「自宅併用型賃貸住宅」は、オーナーごとの要望や事情を考慮して、最適なプランニングを行う。今回は「自宅併用型賃貸住宅」で、住み慣れた場所に住み続けることをかなえた5組のオーナーをみていこう。

街並みを創出し地域に貢献する「自宅併用型賃貸住宅」

【事例⑤】古いアパートの建替えと二世帯住宅…街並みを創出し地域の価値を向上

神奈川県川崎市。駅から徒歩5分という好立地にある、総面積約2,600㎡の広々とした敷地には、オーナーの自宅と4棟の賃貸住宅があった。賃貸住宅は老朽化が目立つうえ、自宅も二世帯住宅にしたいと、建替えを計画していた。

 

 

沿線と周辺地域の賃貸ニーズを分析したところ、当初考えていたファミリー層だけでなく、新婚世帯や高所得の単身者層をターゲットになることがわかり、自宅となる二世帯住宅のほか、メゾネットを始めとした多様な間取りの7棟の賃貸棟を建てることになった。

 

オーナーが希望した外観は、建物の高さを抑え四方に開ける建築様式である「プレーリースタイル」。中庭を中心とした配棟で、敷地外周部にも豊かな植栽を配置した。以前は古いアパートと草木が鬱蒼と茂った庭が広がっていたが、「自宅併用型賃貸住宅」として建て替えることで、建物は新しく、庭は美しく、地域に新しい街並みを創出した。オーナーや入居者はもちろん、地域の人たちにも喜ばれている。

 

採光や通風、周囲からの視線や音なども考慮した、中庭を中心とした配棟。地域の価値を高めるプロジェクトになった
採光や通風、周囲からの視線や音なども考慮した、中庭を中心とした配棟。地域の価値を高めるプロジェクトになった

 

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取材・文/関根昭彦 撮影(人物)/杉能信介
※本インタビューは、2020年3月3日に収録したものです。