現物資産への投資といっても、物品を購入する手間が大きいと、なかなか実践に踏み切れないケースも多いでしょう。しかし、コイン投資なら、購入の手間もリスクも最小限で済みます。今回は、その理由を見ていきます。

お金さえあれば誰でもすぐに購入できる「コイン」

コイン投資には、購入に手間がかからないというメリットもあります。お金さえあれば、誰でもすぐに購入できて配送されてきます。金融機関で取引をするときのように口座を作る必要がなく、契約書もありません。ましてや収入証明を提出する必要もないのです。

 

海外のディーラーから購入する場合にも身元を明らかにする必要はありません。住所と名前さえわかればOKです。パスポートの提示もしません。

 

購入代金を振り込まなければなりませんので、銀行間での取引履歴は残りますが、これほど匿名性の高い資産は他にないでしょう。保管スペースが小さくて済むという利点もあります。

 

クルーザーや車を買えば購入後にどんどん価値が下がりますが、コインは逆にどんどん価値が上がります。

唯一の懸念事項は「盗難リスク」だが・・・

リスクの面ではどうでしょう。たとえば不動産と比較した場合、物件が災害に遭うことはありませんし、空室リスクもありません。資産がダメージを受ける心配がないのです。あえて言うなら、盗難リスクくらいでしょう。しかし、貸し金庫に保管すれば盗難に遭うリスクは最小限にできます。

 

それでいて、鑑定会社のケースに入っていれば、どこに行っても同じ評価を受けることができます。いざとなれば、いつでもどこでも現金化することができるのです。

 

また、現物資産にはコイン以外にも絵画やワイン、刀などさまざまなものがありますが、その中では、最も保有コストがかからない資産ということができます。絵画は保管する場所が必要になり、刀にはメンテナンス費用がかかります。

 

本連載は、2016年2月12日刊行の書籍『超富裕層だけが知る資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

超富裕層だけが知る 資産防衛の裏ワザ アンティークコイン投資

石山 幸二

幻冬舎メディアコンサルティング

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