閉鎖された市場ゆえに変動が少ない「コイン市場」
コインは価格が安定しているのが大きなメリットです。2008年のリーマンショックの際には、株式、債券、不動産、コモディティなどあらゆる資産が暴落しました。分散投資をしていても、資産の目減りは避けられなかったのです。その中で、コインの価格はほとんど下がりませんでした。
コインの価格が下がるときがあるとすれば、慌てて手放す人が出た場合くらいですが、それでも、一時的に価格が下がることはあるものの、いずれはまた戻ります。それは歴史が証明しています。価格が下がるリスクは相当に低いと考えてよいでしょう。
ではなぜ、リーマンショックで多くの資産が暴落したのでしょうか。株式などは確立された市場があるので、価格はガラス張りです。金融危機が起こったりすると、すぐに価格に影響を与えます。価格が下がったことを知った投資家がさらに売るという、負のスパイラルが生じるのです。
これをセリングクライマックスといいます。投資家が悲観的になり、パニックを起こし、一斉に売ることで起こる大暴落です。
しかし、コインは閉鎖された市場ですから、世の中のドタバタに巻き込まれないという特徴があります。株式や為替は価格帯ごとに買い注文や売り注文が並んでいるので、誰かが大量に手放すと価格がガクンと下がってしまいますが、コインは取引数量も少なく、注文も並んでいないので、大きな変動をしにくいのです。
現在まで「大暴落」を経験したことがないコイン市場
また、金融市場ではプロが取引をしているので、損失を抑えるためにある程度価格が下がると手放さなければなりません。それが大暴落の原因になることもあります。コインにはそのようなことはありません。短期売買で儲かるものではないので、常に成果を出すことが求められているプロが入り込む余地がないのです。
これは、過去の歴史を振り返れば簡単にわかります。コイン市場は長い歴史の中で、大暴落を経験したことがないのです。長期的にはずっと右肩上がりです。そういう意味では間違いなく、市場に将来性があるといっていいでしょう。
コインの価格は、徐々に上がっていくものというのが保有者の感覚です。最も大きな理由は、何度も説明してきたように、年を経るごとに枚数が減っていくことです。