8つのポイントで見る「APRV」の圧倒的な優位性
前回に引き続き、「APECO特別永住権プログラム(The APECO Permanent Resident VISA:APRV)」について詳細をご案内していきましょう。
政府機関であるオーロラパシフィック経済区および自由港庁(Aurora Pacific Economic Zone and Freeport Authority/通称APECO〈アペコ〉)が所管するAPRVの特徴は、取得のしやすさ、そして得られるメリットのユニークさにあります。
APRVは、フィリピンのルソン島中部に位置する「オーロラ特別経済区」で展開されている経済振興プログラムに参加(出資)することで取得できる特別永住権です。前回もお伝えしたように、現在、オーロラ特別経済区ではリゾート施設やエコロジーエネルギーの生産拠点、自由貿易港、国際空港などの開発プロジェクトが精力的に進められています。そうした取り組みに対して出資することで得られる権利が、APECOの特別永住権APRVなのです。
それではAPRVの魅力について、8つの注目点を挙げながらポイントを整理していきましょう
【1】年齢制限ナシ
長期滞在ビザを発給している国はいろいろありますが、その多くはリタイア後の人を対象にしています(いわゆるリタイアメントビザ)。「50歳以上」など年齢制限を設けているものが多いなか、APRVには年齢制限がなく、何歳でも取得することができます。
【2】フィリピンでの就労・就学が可能
APRVを取得すれば、フィリピン内での就労や就学ができるようになります。さらに、フィリピンで法人を設立し、事業をおこなうことも認められます。
【3】取得コストが低廉
APRVの取得に求められる条件は、APECOの経済振興プログラムへの出資のみです。その額は2万米ドル。そのほか、新規登録手数料として150万円がかかります。合計すると、およそ375万円ほど。他国の長期滞在ビザの場合、申請コストのほかにも当該国への多額の投資、毎月の収入、一定以上の資産証明といった諸条件のクリアが求められるケースが大半なので、結果的に多大な取得コストがかかってしまいます。
【4】年間の維持費が安い
APRVを維持するための費用(年会費のようなもの)は、1年で7500円。ほかの長期滞在ビザでは数万円かかることもあるので、とても安価といえます。
【5】更新期間が長い
長期滞在ビザには1年ごとの更新が求められるものも少なくありませんが、APRVの更新期間は5年に設定されています。更新するには当該国への入国が求められるのが一般的であり、それはAPRVも同様なのですが、5年に1度の入国でOKなので、フィリピンへの渡航費や滞在費を大幅に節約することができます。なお、年間維持費と5年ごとの更新をおこなえば、APRVの有効期間は無制限です。
【6】取得に必要な現地滞在期間が短い
長期滞在ビザの取得には、現地における一定の滞在期間が求められます。たとえばフィリピンの場合、「SRRV(Special Resident Retirees Visa)」というリタイアメントビザの制度もありますが、その取得条件には「連続30日以上の滞在」が設定されています。対してAPRVは、連続4日の滞在期間で取得可能です。
【7】住居の確保が不要
一般的に、長期滞在ビザを維持するには現地での住所が求められます。そのために住居を確保しなければならないのですが、APRVではその必要がありません。APRVを保有すると、APECO内のリゾート施設を住所として申請することが可能なので、その住所を当局に登録しておけば問題ありません。もちろん、フィリピン国内のほかの場所に住居を確保し、そこに住所を移転することもできます。
【8】必要書類はパスポートのみ
APRVの取得にあたり、事前にご用意いただく必要があるのはパスポートのみです。前述したSRRVの場合、パスポートのほかに戸籍謄本や無犯罪証明書を用意しなければなりません。無犯罪証明書は、日本側での申請手続きにおよそ2週間程度を要します。
日本国籍を有したままフィリピンに永住する権利も取得
このように、APRVはほかの長期滞在ビザなどと比べて、多くの優位性、利便性を備えた特別永住権といって間違いないのですが、さらなる付加価値があることも見逃せません。
APRVには特典として、APECO内の高級リゾート施設に年間で最大60日、無料宿泊できる会員権が付与されます。APECOのあるオーロラ州には、フィリピン北部最大の景観保護区域として指定されている北シエラ・マドレ自然公園や、豊富な緑が育まれているオーロラ・メモリアル国立公園のほか、穏やかで美しいビーチも数多く存在しています。
海や山に囲まれた自然あふれるリゾートには、クルージング用のボートやプールといった各種アクティビティ施設だけでなく、ジムやミニ映画館、レストラン、バー、スパ、カラオケルーム、大浴場、会議室など充実した施設の整備が進められており、まさに理想的なリゾートライフが満喫できることでしょう。
特別永住権APRVを取得することにより、日本国籍を有したままでフィリピンでの居住が永久的に保障され、現地での就労、就学、法人設立が可能になります。さらに、現地で暮らすフィリピン人と同じように、フィリピン国内での各種金融サービスが利用できるようになります。それらはつまり、経済成長著しいフィリピンにおいて、積極的な資産の形成、保全ができるようになる、ということでもあるのです。
たとえば、フィリピンの相続税は最大20%なので、現地に移住することで相続対策をおこなうことも一案でしょう。フィリピンで法人を設立し、ビジネスを展開することも容易になります。また、フィリピンの高い銀行金利を活用するのも悪くありません。「5年定期で7.5%」といった商品も存在するなど、日本と比べて総じて高く設定された銀行金利は、資産の分散保有、資産形成の視点からも非常に魅力的です。
ここまで2回に渡り、APRVについて詳しくご紹介してまいりましたが、改めて強調しておきたいのは、昨今注目されているアジア諸国のリタイアメントビザ──たとえばマレーシアやタイ、インドネシアといった国々のリタイアメントビザと比べた際の、APRVが放つ圧倒的なメリットです。ほかの多くのリタイアメントビザはあくまで期限付きであり、本当の意味での永住権にはならないものばかりです。
その点、GATE of ASSETS 財団に参画するハロハロアライアンスが「日本の窓口」として独占的にご案内しているAPRVはまさに永住権そのものであり、それが375万円ほどで取得できるのですから、これを見逃す手はありません。
最後に付言しておくと、フィリピンは現在、順調な経済発展を続けており、それにともなって人口も急激に増加しています。そうした状況を踏まえて、「今後、フィリピンにおける永住権の取得が困難になる」といった可能性も指摘されています。APRVについてもそれは同様で、いつ新規受付の停止が発表されるか未知数の部分があります。
APRVに少しでもご興味のある方は、積極的に「素早く」行動することをおすすめします。