新しい形の会員制コミュニティ「GATE of ASSETS 財団」が注目を集めている。本稿では、この財団の会員のみがリーチできる「投資と保全」の最新情報について、ハロハロアライアンス・ディレクターで「GATE of ASSETS 財団」の常任理事である鈴木廣政氏を中心に、現地情報に精通した方たちに紹介していただく。今回から2回に渡り、財団メンバーにも実践者が多い「永住権の取得」について取り上げる。

誰もが欲しがる「海外永住権」だが・・・

今回から2回に渡って、この連載の第6回でも紹介した「フィリピンの特別永住権取得」について、より詳しくご案内していきましょう。

 

近年、海外に資産を分散させてリスクヘッジしたり、現地の有利な税制を利用したりするのを目的に、外国の長期滞在ビザや永住権の取得を検討する方が非常に増えています。大切な資産をいかにして守り、遺していくかは、非常に悩ましい課題ですが、ハロハロアライアンスでは、GATE of ASSETS 財団のネットワークを生かし、そうした悩みに応えるさまざまな方策を提供しています。そのひとつが、フィリピンにおける特別永住権の取得です。

 

一般的に、外国の永住権を取得するのは容易なことではありません。在留年数や公用語を使いこなす能力、現地の文化や生活習慣をどの程度理解しているか、といったことを精査する国は多く、仕事の内容や所得額、保有資産などが厳しくチェックされることも少なくありません。

 

 

また、長期滞在ビザの取得も永住権ほどではありませんが、年齢や厳しい条件が課せられるケースが大半です。最近は年金受給者や仕事を退職して悠々自適の暮らしをしている方々を対象にした、いわゆる「リタイアメントビザ(退職者向け査証)」を発給している国も多くなり、日本でも主にアジア圏のリタイアメントビザに関心を持つ人や、実際に取得する人も増えてきています。

 

しかし、その多くは50歳以上といった年齢制限が課せられているほか、当該国への多額かつ継続的な投資、現地の使用人を雇用すること、現地での一定以上の定期収入の確保……といった面倒な条件が課されている場合もあります。いずれにせよ、永住権、長期滞在ビザともに、その取得や維持には多大な手間やコストが発生するのが当たり前なのです。

注目集める「APECO特別永住権プログラム」とは?

上述したような背景もあって、永住権や長期滞在ピザに興味はあっても、なかなか具体的な動きが取れない方は多いのですが、そこでご注目いただきたいのが、本稿で紹介する「APECO特別永住権プログラム」です。この永住権プログラムこそ、世界で最も安く、最も短い期間で取得が可能で、維持するための条件も世界で最も緩い永住権である、と自信を持っておすすめできるものになります。

 

APECO(アペコ)とは、オーロラパシフィック経済区および自由港庁(Aurora Pacific Economic Zone and Freeport Authority)という政府機関の通称です。そのAPECOが所管する永住権制度「The APECO Permanent Resident VISA(APRV)」に関して、GATE of ASSETS 財団に参画するハロハロアライアンスが日本唯一の公式窓口となっており、取得にともなう各種手続きや取得後のサポートなどをおこなっています。

 

 

APRVについての詳細を説明する前に、APECOの概要をお伝えしておきましょう。

 

APECOはフィリピン最大の島であるルソン島の中部にあるオーロラ特別経済区を管轄する公的機関です。オーロラ特別経済区は穏やかな湾や緑豊かな森など自然に恵まれたエリアで、高級リゾートの開発、太陽光発電や風力発電といった自然環境の保全に配慮したエコロジーエネルギーの生産、自由貿易港や国際空港の開発などが進められています。これらは、フィリピン政府とオーロラ州政府がフィリピン共和国法に則って推し進めている新興開発事業であり、確かな後ろ盾を持つ取り組みといえるでしょう。

 

現在、フィリピンにはさまざまな経済特区が存在し、国をあげて海外資本の参入や産業育成、事業振興を推進しています。オーロラ特別経済区もそのひとつで、各種の出資プログラムの展開や、法人・個人に対するさまざまな優遇措置の付与をおこなっており、フィリピン国内だけでなく、海外からも注目を集めています。特別永住権APRVもそうした取り組みの一貫で、内容的にも非常にメリットの多い永住権プログラムです。

 

私はこのAPRVが、世界各国で展開されている長期滞在ビザや永住権プログラムのなかでも、取得のしやすさや得られる特典など諸条件を勘案すると、“最強”といえるものだと考えています。具体的なプログラムの内容や取得方法については、次回、詳しくお伝えしたいと思います。