「建築家のデザイン」を取り入れたオンリーワンの物件で知られる神奈川の注文住宅大手タツミプランニングと、日本最大級の建築家ネットワークを作り上げたアーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)。両社がタッグを組んで空室リスクの低減を狙う、「建築家のデザイン」を取り入れた賃貸物件の魅力に迫る本企画。実は、今回ご登場いただいた建築家たちに実際に会い、直接相談することができるイベント「建築家展」が11月23日(祝/木)~26日(日)にかけて開催される。株式会社タツミプランニング営業本部ハウスラボ事業部次長・藤郷紳也氏に、建築家展のコンセプトや参加のメリットなどを伺った。

「家づくりのヒント」を得ることのできる貴重な機会

今回で26回を迎える建築家展
今回で26回目となる建築家展

“建築家と気軽に出会える場を作りたい”という思いからはじめた「建築家展」も、今回で26回目を迎えることになりました。おかげさまで回を重ねるごとに、“敷居の高さ”や、“価格が高いのでは?という誤解”も解けていって、ご来場者と建築家との間で新たな出会いが生まれています。

 

私たちタツミプランニングは、あくまで“コンシュルジュ”という中立の立場で、ご来場者の方々をご案内しています。一般的な住宅展示会のように、一度参加をしたら、たくさんのダイレクトメールが送られてきたり、激しい勧誘電話がいくようなことは一切ありません。

 

会場の入退出は自由。展示物を眺めているだけも楽しめる。
会場の入退出は自由。展示物を眺めるだけも楽しめる。

建築家の方の展示作品を見たり、ちょっとした疑問を投げかけたり、もちろん具体的な質問をしてもかまいませんが、ここで家づくりのヒントを得る機会をご提供したい。それを持ち帰って、他の建築会社と一緒に家づくりを進めても良いのではないかとさえ思っています。

 

私たちの目的はあくまで、建築家と一緒に家を建てるという選択肢があるということ、そして、その価値を正しく伝えるというものなのです。

 

第一線で活躍する「個性的な建築家」と話ができる

設置された各ブースで、建築家に気軽に話しかけることが可能。
設置された各ブースで、建築家に気軽に話しかけることが可能。

実際にご来場をいただくと、まず受付でアンケ―ト記入をお願いしております。これはあくまで、私たちコンシュルジュが、その方に最適な建築家をご紹介したり、セミナーをご案内するために必要な判断材料とさせていただいています。

 

毎回、8名前後の、それぞれに持ち味や得意分野の違う建築家の方々にご出席をいただいております。コンシュルジュがご来場者をサポートしながら、建築家の方に引き合わせたり、あるいは展示物のご案内をさせていただきます。

 

ご参加される方のほとんどが、具体的な計画をお持ちしているわけでなく、建築家の仕事や家づくりに興味がある、あるいは“今は具体的に考えてはいないけれども、いずれは…”という方々。簡単な立ち話からはじまり、会話の中で興味が深まって、そのまま具体的な質問へと移行されるケースも多いです。

 

「家づくりに対する考え方が180度変わった」

建築家と直接話すことで得る安心感と新たな発見
建築家と直接話すことで得る家づくりの新たな発見

前回の建築家展は、おかげさまで大変盛況のうちに終了しました。30~40代の方から、老後の相続や分配をどうするべきかとお考えになっている50~60代、実際に土地をお持ちの方から経営者の方や企業に勤められている役職者の方まで、幅広い層の方々にご来場いただきました。「家づくりに対する考え方が180度変わった」という声が多数届いており、ひとつの“きっかけづくり”となれたのかなと、大変喜ばしく思っているところです。

 

最終的には、3日間の開催期間中に、89組の方にご来場いただき、そのうち20組が、その後の具体的なプランニングに入っている状況です。もちろん、その20組の方々も、ご来場時に具体的なイメージをお持ちだったわけではありません。建築家と接点を持つことで、“ちょっと付き合って見ようか”“ステップアップしてみようか”と思われた方がそれだけいらっしゃったということでしょう。

 

大盛況だった建築家の個別セミナー(写真中央は建築家・山本健太郎氏)
大盛況だった建築家の個別セミナー(写真中央は建築家・山本健太郎氏)

直接的な対話ばかりでなく、会期中にご用意させていただいた建築家セミナーを目的にご参加された方もいらっしゃいました。登壇される建築家の方々は、大変プレゼンテーションがお上手なので、とても盛り上がったのはもちろん、その人柄に触れ、建築家の方々の魅力を存分にご理解できる、そんな機会になったのではないかと思っています。

 

今後も、「建築家展」は継続開催していく予定です。競争力のある賃貸物件をロングスパンで考えて作りあげていく、それがこれからの時代に求められる賃貸経営の肝であることは間違いありません。建築家と、そして私たちタツミプランニングとご一緒させていただくことで、それが可能になるという、そういった価値観をご来場者の方々と共有できればと思っています。

 

取材・文/伊藤 秋廣 
※本インタビューは、2017年9月13日に収録したものです。