[連載]FinTechへの先進的な企業の取り組み「菊川工業」~サプライチェーン・ファイナンスの導入

昨年末の下請取引に関するルール改正を経て、今後ますます下請事業者への支払いサイトの短縮が強く求められていくことが予想されている。そんな中、世界で名を馳せる金属加工メーカー「菊川工業」が電子記録債権を利用した決済プラットフォーム事業を展開するTranzaxのサプライチェーン・ファイナンスをいちはやく導入している。このシステムの導入による支払いサイトの短縮は、菊川工業に何をもたらしたのか? 本連載では、菊川工業株式会社代表取締役社長 宇津野 嘉彦氏、そしてTranzax株式会社代表取締役社長 小倉隆志氏それぞれにお話を伺った。

本連載の著者紹介

Tranzax株式会社 代表取締役社長

一橋大学卒業後、野村證券に入社。金融法人部リレーションシップマネージャーとして、ストラクチャード・ファイナンス並びに大型案件の立案から実行まで手掛ける。主計部では経営計画を担当。経営改革プロジェクトを推進し、事業再構築にも取り組んだ。2004年4月にエフエム東京執行役員経営企画局長に。同年10月には放送と通信の融合に向けて、モバイルIT上場企業のジグノシステムを買収。2007年4月にはCSK-IS執行役員就任。福岡市のデジタル放送実証実験、電子記録債権に関する研究開発に取り組んだ。2009年に日本電子記録債権研究所(現Tranzax)を設立。

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