スマートフォンの普及とともに日常生活へ深く浸透したSNS。リアルタイムでの共感や多様なつながりをもたらす一方で、絶え間ない通知やタイムラインの監視が無意識のうちに時間を奪い、辟易としてしまうことも多いのではないでしょうか。SNSとの「ちょうどいい」距離感とは。事例を見ていきます。※本記事に掲載している事例は、プライバシー保護および情報の一般化のため、実際の相談事例をベースに一部の数値や設定を変更・再構成したものです。
「SNS、全部やめてみました」月収33万円・51歳男性、すべての“つながり”を絶ったいま、「意外と不便じゃない」新たな気づき (※写真はイメージです/PIXTA)

情報過多によるデジタル疲労と適切な距離感の模索

総務省『令和6年情報通信に関する現状報告概要(情報通信白書)』によると、個人のSNS利用率は全年齢平均で8割を超えており、特に50代における利用率は8割前後に達しています。かつて若年層中心とされたSNS利用は中高年層へも完全に定着しており、世代を問わず多くの人々が日常的なコミュニケーションインフラとして活用しています。

 

一方で、デジタル機器の常時接続に伴う過度な情報接触やメンタルヘルスへの影響も指摘されています。

 

総務省『通信利用動向調査』においても、スマートフォンの普及に伴いインターネット利用時間が伸び続けるなか、「情報の多さによる疲労感」や「プライベートの時間への影響」を実感する利用者の割合は一定数存在します。四六時中通知やタイムラインを監視する状態は、脳へ持続的な負荷をかけ、対面でのコミュニケーションや家族との時間を阻害する要因となります。

 

SNSの利用においては、完全に遮断するデジタルデトックスだけでなく、以下のような段階的な距離感のコントロールが有効とされています。

 

利用時間や場所の制限:スマートフォンのスクリーンタイム機能を活用し、特定の時間帯や家族との食事中・外出先での使用を制限する。

通知機能のオフ:プッシュ通知を停止し、受動的にアプリを開くきっかけを減らす。

つながりの選別:全削除という極端な振り方をせず、自身にとってストレスとならないアカウントや連絡手段のみを残す。

 

SNSは適切な情報収集や交流の場となる一方で、無意識の依存や思考の過熱を招く側面を持ち合わせています。個人の生活様式や価値観に合わせて適切な境界線を引くことが、デジタル社会における生活の質を保つ鍵なのかもしれません。

 

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