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万一のときでも預貯金がある、遺族年金もある……
「主人の年金が18万円だから、私も13万円くらいは受け取れると思っていました」
東京都近郊で暮らす佐々木由美子さん(68歳・仮名)。夫・浩一さん(享年67・仮名)は、長年、メーカーに勤務していました。65歳で定年退職した後も再雇用で働き、67歳になった今年、完全に仕事を辞めたばかりでした。
夫婦2人の年金収入は、月額およそ26万円。浩一さんが18万円、由美子さんが8万円。預貯金は退職金含め2,100万円ありました。
「手取りにすると月22万~23万円ほど。家は持ち家ですし、住宅ローンも終わっています。夫婦2人であれば、年金だけで生活ができていました」
生命保険文化センター『2025年度 生活保障に関する調査』によると、60代女性で具体的な生活設計を立てている人は42.1%で、老後は「つつましい生活」を想定する人が70.1%に上ります。
万一への私的準備の意識は高く、病気やケガに備える医療保障は89.5%が何らかの準備をしています。また、老後保障は79.4%、介護保障は68.0%がすでに備えており、死亡時の遺族への備えも55.3%が預貯金を想定しています。
由美子さん自身も、「十分ではないにしろ、預貯金があるから大丈夫」と考えていたといいます。また、「万一、夫に何かあった場合、遺族年金がもらえるはず」という認識もありました。
そのようななか、浩一さんは67歳になって間もなく、自宅で倒れ、そのまま亡くなってしまいます。
突然のことでした。
葬儀や諸手続きを終えたあと、由美子さんは年金事務所で遺族年金の請求について相談しました。
「遺族年金は、夫の年金の4分の3くらい受け取れると聞いていました。だから、月13万円程度になると思っていたんです」
そこで、予想していた金額とはまったく違う説明を受けます。