(※写真はイメージです/PIXTA)
年金月9万円しかもらえない父から仕送りを断られたワケ
「アカネ、もう毎月の仕送りは送らなくて大丈夫だぞ。お金は足りているからな」
都内のマンションで暮らす会社員のアカネさん(42歳)は、自営業だった父・オサムさん(70歳)の電話口の言葉に、思わず耳を疑いました。
3年前に母を亡くし、地方の実家で一人暮らしをしているオサムさん。受給している年金は月約9万円です。物価高や電気代の高騰が続くなか、アカネさんは「一人で生活を切り詰めているのではないか」と心配し、毎月3万円の仕送りを続けていました。
しかし突然の「仕送り拒否」。理由を聞いても「仕事が見つかったんだよ」と上機嫌な様子で、詳しいことは教えてくれません。「70歳でいい仕事が見つかるなんて、うまいことがあるわけがない。真面目でプライドの高い父のことだから、私に迷惑をかけたくないと無理をして強がっているに違いない」とアカネさんは心配に拍車がかかります。
(もしかして食費を切り詰めて倒れそうになっているんじゃ…? それとも、怪しい投資詐欺にでも騙されているの…!?)
最悪のシナリオが頭をよぎったアカネさんは週末、新幹線に飛び乗り、連絡なしで実家へ突撃することにしたのです。
実家で父がせっせとしていたこと
「お父さん! 大丈夫?」
実家に到着したアカネさん。居間に足を踏み入れた瞬間、アカネさんはその場の光景に拍子抜けして腰を抜かしました。
そこには、頭にリングライトを浴び、スマホスタンドに向かってプチプチを器用に巻きつけている父の姿があったのです。作業台の上には、山積みになったダンボール箱と、昭和の古いソフビ人形、レトロなレコード、昔の怪獣カード。そして壁には、父の手書きでこう貼られていました。
『今月の目標:フリマ評価 500件&即日発送!』
「おお、アカネ! 来るなら連絡してくれればよかったのに。いま、発送準備で忙しいんだよ」
困惑するアカネさんに、オサムさんは現状を教えてくれました。