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年金12万円では足りない現実
以前、役所に相談に行ったことがあります。生活保護という選択肢も現実的と考えたからです。しかし、「佐々木さんのケースですと、難しいです」と言われました。
「1カ月、生活できる程度のお金があると、申請しても難しいと。『貯金を使い果たさないといけないということ?』と聞くと、そうだって。なんとかお金を減らさないように頑張っている限り、無理なんですね」
いっそのこと、パーッとお金を使ったほうが楽かもしれない――そう思いましたが、もちろん実行に移せたわけではありません。
洋子さんが頼ろうとした生活保護。生活困窮においては、状況に応じた公的な支援制度や相談窓口があります。
●生活困窮者自立支援制度:仕事や住まい、家計など生活全般の困りごとを相談できる窓口。衣食住の提供や就労支援などを受けられる。
●生活福祉資金貸付制度:社会福祉協議会が行う、低所得世帯や高齢者世帯向けの貸付制度。生活費や一時的な資金などの借り入れができる。
●住居確保給付金:離職や収入減少により住まいを失うおそれがある人へ、自治体から家賃相当額が支給される制度。
●求職者支援制度:ハローワークの支援を受けながら無料の職業訓練を受講し、条件を満たす場合は給付金を受け取れる制度。
「あと2週間、あと2週間経ったら、年金がもらえるから。頑張らないと」
そう言って、貯金から2000円だけ引き出したといいます。