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自立を遠ざける…高齢親の4人に1人が「子の生活費」を負担している実態
「いい年をした大人が、なぜ実家に寄生して親やきょうだいに甘え続けるのか」という疑問を抱く人は多いかもしれませんが、データを見るとシニア世代になってもなお、成人した子どもの経済的支援を続けている家庭は珍しくないことがわかります。
内閣府の「令和6年度 高齢者の経済生活に関する調査結果」によると、高齢者の実に25.2%が、同居・別居にかかわらず「子や孫の生活費を負担している(ほとんど負担+一部を負担)」と回答しています。
また、内閣府の「結婚行動の経済分析(2025)」では、若年者が社会人になっても親と同居し続ける理由として、「親の世帯から独立すると家計費がかかり、生活水準が低下することを避けるため」という経済的メリット(パラサイト・シングル説)が指摘されており、その経済面・物理面の居心地のよさが自立を遠ざける要因になり得ることが議論されています。
親が元気で資金に余裕があるうちは、実家での「パラサイト生活」も成立するかもしれません。しかし、将来親の介護が必要になったり、資金が底を尽きたりしたとき、自立していないきょうだいの存在は、独立した別の子や夫婦にとってリスクとなります。「身内だからお金を出してもらって当然」という感覚のきょうだいがいることで、将来的に金銭的・精神的な負担を強いられるケースは少なくないのです。
高齢の義父母と同居し、自立する様子のない「無職の義妹」の存在に頭を悩ませている女性のケースを見てみましょう。
義父母との食事会に必ずついてくる〈36歳・無職の義妹〉
「義父母への感謝のつもりで食事会を開いているのに……。なんで毎回、義妹まで一緒についてくるのでしょうか」
都内でパートとして働くサオリさん(仮名・42歳)は、数ヵ月に一度ある夫の実家との食事会のたびに、ストレスを感じています。
夫のジュンイチさん(仮名・45歳)の手取り月収は約38万円、サオリさんのパート代を合わせて世帯の手取り月収は約50万円です。小学生の子どもの教育費や自分たちの老後資金のことを考えると、無駄遣いをする余裕はありません。それでも日頃から子どもを預かってもらうなど、世話になっている義父母への感謝の気持ちとして、定期的にランチを御馳走していました。
しかし、その席にはいつも実家暮らしの義妹・ヒナコさん(仮名・36歳)が同席するのでした。ヒナコさんは数年前に仕事を辞めて以来、新しい職場を探すそぶりもなく無職のままです。同席するだけならまだしも、ヒナコさんの食事会での振る舞いには、毎回呆れさせられるとサオリさんは語ります。