(※写真はイメージです/PIXTA)
「お父さん、寂しいでしょ?」毎週末押し寄せる娘と孫4人
地方都市の一戸建てで暮らすヤスシさん(仮名・73歳)は、3年前に妻を亡くしてからは一人暮らしです。住宅ローンは完済済み。受給している年金は月約16万円で、約1,800万円の貯金があり、一人で質素に暮らす分には不安はありません。
しかし、ヤスシさんの休日は「静かな老後」とは無縁です。車で30分ほどの距離に住む長女と次女は仲がよく、週末になると申し合わせたように、それぞれの子ども(孫)を2人ずつ、計4人を連れて実家に訪れます。
「お父さん、平日は一人だから寂しいでしょ? 孫に囲まれて幸せよね!」と、娘たちは悪気なく本心から親孝行をしていると思っているのです。
しかし、ヤスシさんは心の底からは喜べない「切実な理由」がありました。
お昼代は出してくれるけれど…帰り際に飛んでいく「1万円」
孫は幼稚園児から小学校の中学年まで。4人も集まれば家のなかは大騒ぎです。
お昼どきになると、娘たちはピザやお寿司を出前で頼み、「ここは私たちが払うから」と気前よくご馳走してくれます。その気持ちはありがたい一方で、高齢のヤスシさんは油っこい食べ物にほとんど手をつけません。
そして、ヤスシさんにとって一番痛手なのは、帰り際に発生する「孫へのお小遣い」です。
「遊びに来るたびに、孫4人にそれぞれ数千円のお小遣いを渡すのが習慣になってしまいました。誰か一人にあげないわけにもいかず、毎週末のように1万円近いお金が飛んでいきます」