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手取り15万円でも安泰…「親の年金」で気楽な生活を送る52歳パラサイト娘
都内の実家で両親と暮らすアキコさん(仮名・52歳)。大学卒業後、就職氷河期の影響もあり正社員としての道を諦め、派遣社員や契約社員として非正規雇用で働いてきました。現在の仕事は事務のパートで、手取りの月収は約15万円。ボーナスもなく、これまでにコツコツと貯めてきた貯金は約300万円といったところです。
余裕のある生活ができるような収入ではありませんが、アキコさんの日々の生活はそれなりに安定していました。その理由は、実家で同居する70代の両親の存在です。
持ち家なので家賃はかからず、両親には毎月25万円ほどの年金が入ってきます。食費や光熱費などの生活費の大半は両親の年金から支払われており、アキコさんは自分の収入のほとんどを携帯電話代や趣味、交際費に充てることができていました。いわゆる「パラサイト・シングル」と呼ばれる状態です。
しかし最近になり、その安泰な生活の前提が崩れ始めました。父親が病気で倒れ、母親も足腰が弱り通院が増えたのです。
弱っていく両親、崩れ始めた安泰な実家暮らし
「お母さん、また病院? ついでに私の分の夕食、お弁当でも買ってきてよ。今日は友達とランチしてきて疲れてるんだから」
父親が病気で倒れ、母親も足腰が弱り通院が増えたにもかかわらず、アキコさんの態度は相変わらずでした。
「ごめんね、アキコ。最近、お母さんも動くのがしんどくて……。できれば、お風呂の掃除やゴミ出しだけでも手伝ってくれないかしら」
申し訳なさそうに頼む母親に対して、アキコさんは露骨に顔をしかめます。
「えー、面倒くさい! 私だって毎日パートで働いててしんどいのに。家に生活費を入れてない分、家事は全部お父さんとお母さんでやる約束でしょ? ちゃんとやってよ」
自分の趣味や交際費にはお金も時間も惜しまない一方、弱っていく両親を気遣う言葉は一切ありませんでした。
しかし、母親が寝込む日が増え、家のなかが荒れ始めたことで、アキコさんはついに恐ろしい現実に直面します。