(※画像はイメージです/PIXTA)

退職金というまとまった大金を手にしたとき、高揚感とともに「このまま口座に置いておくと使ってしまうのではないか」という不安を抱く人も少なくありません。そこで今回、社会保険労務士の三藤桂子さんが、退職金を受け取った2組の相談者の事例をもとに、60代からはじめる資産形成のポイントを解説します。

AさんとBさんの「その後」

 

後日、2組のご相談者様から、コメントをいただきました。

 

Aさん:給与が下がっても65歳までは再雇用で働く予定です。退職金を使わないよう、生活費の見直しもしていきます。資産形成は、比較的リスクを抑えた投資信託を中心に続ける予定です。少しずつ勉強しながら、リスクをとりすぎない運用をしていきたいです。

 

Bさん:これからは「生活費の見直し」と「毎月つみたての習慣化」に励むつもりです。また、少なくとも70歳までは働きたいと考えていますが、万一働けなくなった時の保険と組み合わせた資産形成も検討中です。

 

退職金は一時金で受け取ると、まとまった金額になるので、急に気持ちが大きくなるかもしれません。「少しだけなら……」「今月だけなら……」と、気づけば毎月のように使い込んでしまい、せっかくの退職金をあっという間に使い込んでしまう事態に陥らないよう、注意しましょう。

 

60代は日々の生活やキャリア(収入)が大きく変わる年代です。進む方向を誤ると、現役時代と比べて収入を増やしにくい分、家計破綻につながるリスクもあります。

 

そのため、資産運用を検討している場合は、リスクが低く安定性の高い商品から取り組むのがおすすめです。あわせて、専門家に相談しながら進めることで、より安心した老後設計が可能となるでしょう。

 

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

 

 

三藤 桂子

社会保険労務士法人エニシアFP

共同代表

本記事は、株式会社セゾンファンデックスが運営する『セゾンのくらし大研究』のコラムより、一部編集のうえ転載したものです。