総務省の『令和7年地方公務員給与実態調査』によると、地方公務員(一般行政職)の平均給与は41万3,968円、全職種の平均は42万8,589円でした。物価高騰や民間企業の賃上げ動向が注視されるなか、最新の地方公務員の給与事情はどう変化したのでしょうか。今回は、47都道府県の退職金事情をみていきます。
47都道府県別「公務員の退職金」ランキング…定年退職金は「平均2,000万円超え」がズラリ、民間格差に嘆き節

中小企業の退職金は大企業の「4~6割」…公務員との絶望的な格差

この「2,000万円超え」という数字は、民間企業の会社員からすれば羨望の的といえます。厚生労働省『令和5年就労条件総合調査』によると、退職給付(一時金・年金)制度がある企業は74.9%。企業規模が大きいほど制度がある割合は高まり、従業員1,000人以上の企業では9割に達します。

 

しかし、大企業でも1割は退職金制度がないというのもまた事実。定年まで勤め上げれば確実に退職金を受け取ることができる公務員を、多くの会社員が羨むのも無理はありません。

 

また同調査によると、大学・大学院卒(管理・事務・技術職)の平均退職金は、「自己都合」で1,441万円、「定年退職」で1,896万円でした。勤続年数別にみると、「勤続20~24年」で1,021万円、「勤続25~29年」で1,559万円、「勤続30~34年」で1,891万円、「勤続35年以上」で2,037万円となっています。

 

さらに企業規模別に「勤続35年以上」の場合をみると、1,000人以上の大企業で2,242万円、300~999人規模で1,742万円、100~299人規模で1,543万円。退職金2,000万円超えは、大企業で35年以上勤め上げた一部の会社員だけが実現できる水準なのです。

 

日本において大企業はわずか0.3%、そこで働く人は全労働者の約3割とされています。つまり圧倒的多数が、公務員の定年退職金を聞いて、ただ指をくわえるしかないという状況です。物価高が続き老後不安が広がるなか、中小企業の賃金・退職金水準を底上げすることが、引き続き喫緊の課題といえるでしょう。

 

 

【注目のセミナー情報】​​​

【国内不動産】4月7日(火)オンライン開催

なぜ今「空き家投資」?
不動産のプロが厳選した物件を<参加者限定>で公開

 

【海外不動産】4月9日(木)オンライン開催

税効果×資産成長を狙う!
高所得者のための新しい「アメリカ不動産投資戦略」