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「FIRE+地方移住」の理想と現実
田舎暮らしはイメージと異なり、生活費が高いというのが現実です。その原因は自動車の所有にあります。一般財団法人自動車検査登録情報協会の調査(2024年)によれば、福井県や富山県など地方都市では、1世帯あたりの自家用車保有台数が1.6台を超え。つまり実質的に「1人1台」所有しているということになります。地方では家族全員が自動車を所有しているケースが珍しくありません。ちなみに東京都では0.41台で、全国最少です。これは島嶼部(とうしょぶ)を含めた東京都全体の数字であるため、山手線の内側のような都心に限定すると、さらに劇的に少なくなるでしょう。
では、自動車の維持費はどれほどでしょうか。総務省の家計調査(2024年公表分)によると、地方での自動車関連支出(購入・維持費)は、月4~5万円程度。それは平均的な年収に対して13%〜15%の占有率です。この数字には住宅ローンの返済費用も含まれているため、もし高額な自動車を購入しているとしたら、占有率は20%を超えているケースでもあるでしょう。
東京都での平均的な世帯年収に対して、占有率20%に相当する支出はなにかというと、「家賃」です。東京都での賃貸の家賃と、地方での自動車関連支出はトレードオフの関係になっています。
この自動車の維持費が、地方での生活を苦しくさせる原因のひとつです。ここからは、東京から地方に移住し、その現実にぶつかった夫婦の事例を紹介します。