年末年始の帰省シーズン、義実家での集まりに重い足取りを感じる方は少なくありません。「良き妻」であろうと努めるあまり、心身ともに疲弊してしまう――そんな経験がある人も多いでしょう。なかには、「もう帰省しない」と決断した人も。ある女性のケースをみていきます。
いい嫁を演じるのは疲れました…結婚して15年、正月は親戚接待が恒例だった43歳妻。「もう正月は帰らない」と決めた「義母の衝撃のひと言」 (※写真はイメージです/PIXTA)

義実家への帰省、「楽しみではない」が約半数

冒頭の里美さんのように、義実家への帰省にストレスを感じている人は決して珍しくありません。

 

合同会社serendipityが実家から出て暮らす20歳以上50歳未満の男女を対象に行った調査によると、「実家に帰るときの素直な感情」を聞いたところ、「楽しみ・リラックスできる」(41.5%)が最多。「親に会えるのはうれしい」(30.9%)も高く、家族との再会を楽しみにしている人が半数近くに上がりました。

 

一方で、「気を遣って疲れる」(21.9%)、「帰省は義務のように感じる」(14.0%)など、ネガティブな感情も目立ち、特に女性のほうが「気疲れ」「義務感」「会いたくない」と答える割合が高い傾向にありました。実家であってもネガティブな感情を抱いてしまう帰省。義実家への帰省であればなおさらでしょう。かつては「盆暮れ正月は親族が集まるもの」という不文律があったものの、核家族化や共働き世帯の増加に伴い、その負担感は限界に達しつつあります。

 

今回、里美さんの義母が提案した「帰省じまい」。高齢化に伴い、そんな宣言をするケースも増えています。無理な接待や宿泊を伴う滞在をやめ、外食だけで済ませたり、時期をずらして短時間滞在にしたりと、お互いに負担のない距離感を再構築する――また最近は夫婦別々に実家に帰省する“セパレート帰省”を選択するケースも珍しくありません。

 

「伝統だから」という理由だけで、誰かが我慢を強いられる帰省スタイルは、もはや旧態依然のもの。誰もが心地のよい帰省のスタイルを探すのも、家族関係を良好に保つための工夫のひとつです。

 

[参考資料]

合同会社serendipity『「実家って、なんかしんどい」 帰省ブルーの実態調査 帰省は「楽しみ」4割、「気疲れ」2割  親との距離に悩む現代人のリアル』

 

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