仕事の傍ら大学に通う人も
ところでリサさんの会社の別の部署には「週に20時間、時短で働きながら大学に通っている」人もいるのだとか。日本のように「大学は〇歳まで」「社会人は〇歳から」といった社会の暗黙の了解みたいなものがないので、「社会人であり大学生」というスタイルは、ドイツでたまに見かけます。
こういった「二足の草鞋(わらじ)」も、「従業員は全エネルギーを会社に注ぐべき」という感覚からフリーだからこそ成り立つものだと思います。「多様な働き方」には、本人の努力と会社の努力、そして長い目で見ると、社会が努力することが必要です。
実践できること: 仕事だけに命をかけすぎない
「人間が死ぬときに後悔すること」は「これを体験しておけばよかった」「〇〇に行っておけばよかった」「〇〇と会っておけばよかった」というものだそうです。「仕事」はほとんど登場しません。ですので、「自分の好きなこと」と向き合って日常生活に組み込みましょう。将来に役立ちそうな勉強に励むのも、没頭できる趣味に励むのもいいと思います。自分の人生なので、自分中心に考えましょう。
サンドラ・ヘフェリン
コラムニスト
