日本の祝日は素晴らしい
日本の祝日の何が素晴らしいかって、なんといっても、その数です。日本の場合、6月と12月以外は、毎月、最低でも1日は祝日がありますし、その祝日は全国共通ですから、お互いに忙しくても、祝日を利用して少し遠くに住んでいる友達に会うことができます。
ドイツの場合は、日本よりも祝日の数が少なく、また州ごとに祝日の日にちが異なりますので、ベルリンに住んでいる人が、祝日に「ミュンヘンに住んでいる友達に会いに行こう!」と思っても、ミュンヘンは祝日ではない可能性があります。
例えば3月8日の「国際女性デー」はベルリンでは祝日ですが、ミュンヘンは祝日ではありません。私も基本的には「自分が好きな時期に休みを取る」、つまりは有休を取ることを応援していますが、その一方で「みんなが休んでいるときに自分も休み」だという居心地のよさというか、安心感も実感としてとてもよくわかるのです。
全員が休みなのですから、祝日に仕事の連絡があることはまずありません。私は長く日本に住んでいるので、マインドが「日本化」しているのかもしれませんが、「自分で希望しなくても自動的に休める」ということが、なんだか嬉しいのです。
「5年前の『文化の日』は〇〇さんと会ったな」なんて思い出に浸れるのも、天皇誕生日などの一部の例外を除いて「毎年同じ時期に祝日があるから」です。日本人は「とにかく休まない」というイメージがあるわけですが、日本のこの「祝日」のよさは日本内外にもっと知られてもいいのかもしれません。