「朝は忙しいから」と朝食を抜いている人は“太りやすい体”になるといいます。とはいえ、忙しい朝に手間暇をかけて朝食は作れない……そんなとき、おすすめしたいのが「野菜スープ」です。そして今回、この野菜スープの栄養バランスを強化する“簡単なもうひと手間”を紹介します。肥満解消と脂肪肝・糖尿病改善のための専門外来「スマート外来」の担当医である尾形哲氏の著書『専門医が教える 1分で肝臓から脂肪が落ちる食べ方決定版』(KADOKAWA)からみていきましょう。
栄養満点!朝から代謝が上がるレンチン野菜スープ
やせる朝食の定番は、レンジで作るたっぷり野菜のスープに。朝から代謝が上がって、体の調子も整います。
忙しい朝でも野菜をとれるレンチンスープ
「朝は忙しいから」と食事を抜く人もいますが、朝食をとらないと“太りやすい体”になります。朝食を抜くと体温が上がらず、代謝が悪くなるため、やせるどころか太りやすくなります。
また、朝食抜きで昼食を食べると、食後の血糖値が上がりやすいことも問題です。血糖値が急激に上がると、インスリンが過剰に分泌され、余分な糖が中性脂肪として肝臓に蓄えられやすくなります。
そこで、時間がない朝におすすめなのが“レンチン野菜スープ”です。もちろん、みそ汁でもかまいません。
余裕があれば鍋で煮込んでもよいですが、電子レンジを使えば3分ほどで完成します。カットする必要がないミニトマトや手でちぎれるレタス、冷凍野菜を具にすれば、包丁もまな板も不要です。
朝食に野菜がたっぷり入ったスープを飲めば、食物繊維がきちんととれて腸の働きも活発に。便通も改善します。体も温まるので代謝が上がってやせやすい体質に変わっていきます。
野菜スープに加えたい“もうひと手間”とは
朝食は野菜スープと卵料理があるとバランス良好。ならば、野菜スープに卵を落として一緒に食べれば手間なくタンパク質も補えます。
野菜スープに卵を加えて大満足のひと皿に
朝の定番“レンチン野菜スープ”に卵を1つ落とせば、手軽にタンパク質がプラスできて、バランスがよくなります。作り方は、先に電子レンジ(600W)で野菜スープを作ってから、中央にくぼみを作って卵を割り入れ、黄身に小さな穴を開けて1分ほど追加で加熱。
主食はパンでもご飯でもかまいませんが、パンならチーズを加え、ご飯なら納豆か豆腐を加えることで、さらにバランスがとれた「朝食セット」が整います。
【体験者の声】
卵料理の手間が省けて余計な油も控えられます F.M. さん(44歳)
卵料理は目玉焼きかスクランブルエッグが好きですが、どちらも油を使用しなくてはいけません。野菜スープに卵を落とすようにしてから、余計な油を控えられています。