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「実家が太くて羨ましい」だけではない
Aさんのように、親が裕福で子は標準的な収入という場合、傍からみれば親からたくさんの援助を受けられて、羨ましい環境にもみえますが、相続を機に、思いもよらない負担となって重くのしかかる恐れがあります。
親の資産状況を正確に把握していなかったり、相続税の計算をしていなかったりすると、「こんなはずではなかった」という事態に陥りかねません。
生前に相続の話をするのは、親子であっても躊躇するかもしれません。しかし、いざというときに困らないためには、親の相続対策を待つのではなく、自らも主体となって、家族で事前に話し合いの場を持つことが非常に重要です。
親が元気なうちに資産状況や老後の考えを把握しておくことは、子世代にとって大きな安心に繋がります。それは結果的に親子の信頼関係を深め、親は助けを求めやすく、子はサポートしやすくなるという、双方にとってのメリットにもなるでしょう。
国税庁:No.4508 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4508.htm
厚生労働省:令和6年版労働経済の分析
https://www.mhlw.go.jp/content/12602000/001299623.pdf
国税庁:No.4158 配偶者の税額の軽減
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/sozoku/4158.htm
三藤 桂子
社会保険労務士法人エニシアFP
共同代表