(※写真はイメージです/PIXTA)
54歳の「降格」で、初めて自分の人生を真剣に考えた
私の転機は「降格」でした。2019年5月、54歳のときに勤めていた会社から懲戒処分を受けました。自業自得です。
ここでは私が受けた処分内容だけを書きます。懲戒処分の内容は出勤停止10日間。そのほかに受けた処分や制裁は、出向解除、自宅待機、降格、追出し部屋のような経験、など。「出勤停止より降格のほうが重い処分なのに、なんで?」と思うかもしれませんね。私は人事の専門家ではなく、詳しくはわかっていません。もうおわったことです。深く考えないようにしています。
つらかった制裁から解放され、人事部から懲戒処分通知書を受領したとき、社内の人事システムにアクセスしたところ、すでに5等級も降級になっていました。降級・降格になるときは、誰も説明などしてくれないものですね……。会社に迷惑をかけた私は処分や制裁を受け、いざというときの会社の厳しさを思い知りました。ここでは到底書けない、つらかったことや悔しかったことを多く経験しました。
転機をキッカケに、初めて自分の人生を真剣に考えるようになったのです。54歳にもなってお恥ずかしい限りです……。
「このまま会社員を続けるべきか……」何度も何度も自問自答しました。その結果、転機から約1年半後の2021年3月末、実働29年間勤務した某通信会社を退職したのです。
竹本 和広
セカンドキャリアコーチ
株式会社ライフシフトラボ 複業トレーナー
※本記事は『自分らしく生きる定年後の仕事 50代の働き方は「複業」で変わる!』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。