想定される「3つ」の震域源

想定される震源域は3つ。東海震源域(駿河湾沖)、東南海震源域(遠州海盆から熊野海盆)、南海震源域(室戸湾から土佐湾)だ。これらが個別に動くこともあれば、同時に活動する可能性もある。

内閣府の有識者会議によると、震源域全てが連動した最大規模の地震が発生した場合、マグニチュードは9.0以上。湾岸工業地帯は壊滅し、経済損失は約292兆円にもなるという。死者数は西日本を中心に、29万8,000人と予想される。東日本大震災の10倍以上の損失・死者数だ。

前回の地震からおよそ100年。今後30年以内に発生する確率は80%程度だという。いまのうちから次の大地震に備えておきたい。

[画像]南海トラフの想定震源域
[画像]南海トラフの想定震源域 [画像]南海トラフの想定震源域