人手不足の時代。大手企業に規模で負ける中小企業がよりよい人材を獲得するためには、採用活動の工夫が必須です。企業の採用活動というと、広告会社や紹介会社に頼るのが一般的でしょう。しかしなかには有資格者一人を紹介してもらうのに、数百万円もの紹介料がかかるというケースが往々にしてあります。本記事では、菅谷信一氏の著書『動画とAIで変わる最新人材採用術(人材難、採用難を乗り切る新常識!)』(スタンダーズ株式会社)より、無駄な採用コストの削減方法を解説していきます。
(※写真はイメージです/PIXTA)
経営層と他部門も巻き込み、組織全体で採用力を強化
また、動画マニュアルの利点は、担当者のスキル向上だけでなく、経営層や他部門の理解を得るためにも活用できる点にあります。経営層が採用活動の実態を視覚的に把握することで、採用活動への理解が深まり、必要なサポートが得られやすくなります。他部門も採用のプロセスや目標を共有することで、部署横断的な協力体制が築きやすくなり、組織全体での採用力向上に寄与するでしょう。
採用は未来への投資
このように、採用活動は単なるコストではなく、企業の未来に直結する投資です。しかし、過剰な広告費や紹介手数料をかけた結果、企業運営を圧迫してしまっては意味がありません。これまでのように「カモ」になり続けるのではなく、賢く採用を行うために、企業の皆さんには繰り返しになりますが、「目を覚ましてください」と私は強く訴えたいのです。
菅谷 信一
株式会社アームズ・エディション 代表取締役