
Aさんの暮らしぶり
万一のときのため、実家(千葉)からそう遠くない同県内で家賃3万円以下の物件を探し、節約生活をはじめました。究極の節約生活のために、大好きだったタバコもやめました。Aさんが引っ越したアパートは、壁が薄すぎるうえ、隣人による騒音問題があります。大家もうるさくいわないせいか、FIREをはじめてから3回ほどお隣さんが変わりましたが、全員なぜか宴会好きでした。ですが、Aさんはいつでもどこでも寝られるタイプ。なんの苦にもならないそうです。
基本的に電気は点けず、暗闇の中で生活し、夜は早寝するか、スマートフォンやパソコンの明かりで過ごします。米はタイ産、鶏肉はブラジル産。水耕栽培で豆苗を育て、食費は極限まで抑えることができるといいます。また、いち早くポイ活を利用しはじめ、高ポイント案件などお得なキャンペーンがないか、常に目を光らせているのです。
究極の節約生活を楽しみFIREを達成する
はたから見ると極端な節約にみえるかもしれませんが、もともと質素倹約の生活を送ってきたAさんは「心が満たされています」と笑顔です。
FIRE開始当初、訪ねてきた両親や友人はいつまで耐えられるかと首をかしげていました。しかしAさんにとっては住めば都です。今年で早期退職・FIREから10年。いまも自分の人生の選択に満足しています。FIRE達成にもさまざまな生活があり、一番は本人が快適であることが大切なのかもしれません。
三藤 桂子
社会保険労務士法人エニシアFP
代表